書評
パックンことお笑い芸人のパトリック・ハーランさん。 ハーバード卒で日本語が上手、軽快なトークでテレビで活躍するイケメン芸能人というイメージが強いと思います。 そんなパックンが日本の子どもの貧困問題について取材した本を出しました。しかも、自身…
2019年今年から読書記録をつけているのですが、ちょうど一年間で100冊を少し超えるくらい読んでいました。 以下、備忘録として102冊のリストです。 そのなかから特にオススメのベスト5をピックアップします。 『ビジョナリー・カンパニー2』ジェームズ・c・…
今週のお題「クリスマス」 もうすぐクリスマスですね。 子どものいる家庭ではお子さんやお孫さんのクリスマスプレゼントも用意している頃だと思います。 大人が子どもにあげたいプレゼントの定番として絵本があげられます。 最近のPISAの国際学力調査でも日…
学力テストでは測れないが重要な力、非認知能力への注目が日に日に高まっている。ノーベル経済学賞受賞者のヘックマン教授の『幼児教育の経済学』や中邑牧子先生の『学力の経済学』などがベストセラーになることで、日本でもその学術的研究が紹介され、知ら…
『世界を変える偉大なNPOの条件』を久しぶりに読んだ。 『ビジョナリーカンパニー』の社会セクター版と称される本で、偉大なNPOが大きな社会的インパクトを出し続けられている要因を「6つの原則」としてまとめたものだ。 その6つの原則の概要は以下の通り。 …
日本でも長い間ベストセラーにランク入りしている『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』。心理学に基づく才能診断を行うアクセスコードが書籍に付与されており、自分の5つの強みの診断結果が送付されます。 さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス…
日本の放課後プログラムの充実に向けた先駆者に「放課後NPOアフタースクール」というNPOがある。 社会人一年目のときに出会った頃は、まだNPO法人格を取得される前後の小さな所帯だったが、いまやスタッフ230人を抱える日本の教育NPOを代表する団体に成長し…
『失敗の研究』や経営戦略論で著名な野中郁次郎氏による、アメリカ海兵隊の組織論的研究『知的機動力の本質』を読んだ。 今日のように変化の激しい現代社会では、時代の変化に合わせて常に新しい戦略を生み出してきた「自己変革の組織」であるアメリカ海兵隊…
人を育て、社会にイノベーションを起こしていく。 これが私自身の2019年のテーマです。 そこで、人材開発に関する著作を、まずは気になったものからざっと読んでみています。以下、7冊をご紹介します。 1) ワーク・ルールズ ワーク・ルールズ!―君の生き方と…
ベストセラーとなっている『AI vs 教科書が読めない子どもたち』を読んだ。AI技術を専門とする数学者で、AIで東大合格を目指すプロジェクト「東ロボくん」のリーダーである新井紀子氏による著作。 専門家らしく、AIに過度な期待を持たせるような根拠のない扇…
吉岡里帆主演のドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」が、フジテレビ系列で火曜日21時に放送中だ。生活保護をテーマにした社会派ドラマは、同名のマンガを原作としている。 健康で文化的な最低限度の生活 コミック 全6巻 セット 作者: 柏木ハルコ 出版社/…
子どもの貧困対策として、主に中学生を対象とした無料学習支援に取り組んでいるNPOキッズドアの理事長渡辺由美子さんの本、『子どもの貧困〜未来へつなぐためにできること』。 日本が直面している子どもの貧困問題について分かりやすくまとめられており、現…
知能テストだけでは測れない「非認知能力」、すなわち、やり抜く力や誠実さ、自制心、楽観主義などが生涯にわたって影響を及ぼし、学歴や年収などとも相関関係があることが最近注目されてきています。 motoyamakatsuhiro.hateblo.jp さらに、貧困家庭の支援…
今週のお題「読書の秋」 通りすがりのあなた 作者: はあちゅう 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/09/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る ネット界隈ではいまや有名人になったブロガー・作家のはあちゅうさんが初の小説を…
安倍首相による衆議院の解散総選挙が現実味を帯びてきた。解散の大義も問われているところだが、解散が総理の専権事項の一つであることを考えると、これも政治のダイナミズムの一つだといえよう。 戦後の政治体制が出来上がってから、こういったことは幾度と…
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 作者: 田中圭一 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/01/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (14件) を見る 「うつ」をテーマにしたマンガ『うつヌケ』が33万部を超える異例のヒット作品となり、話題となっ…
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1138件) を見る今日は8月6日。 広島に原爆が投下され、10万人以上の方が命を失い…
日本3.0 2020年の人生戦略 (幻冬舎単行本)作者: 佐々木紀彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2017/01/24メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見るNewsPicks編集長の佐々木紀彦さんが『日本3.0』という新著を出されました。佐々木さんは、東洋…
子どもは40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力作者: イアン・レズリー,須川綾子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/04/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る『子どもは40000回質問する あなたの人生…
日本における子どもの相対的貧困率は近年上昇し続けており、2016年現在16.3%と、およそ6人に1人が「子どもの貧困」状態にあると言われている。一方で、「相対的」な貧困率であることから、食べるものや着るものにも困るというほどではないケースが多いため、…
ハーバードに現役合格 (SB新書)" title="世界に通用する一流の育て方 地方公立校からハーバードに現役合格 (SB新書)">世界に通用する一流の育て方 地方公立校からハーバードに現役合格 (SB新書)作者: 廣津留真理出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 20…
夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1138件) を見る今日は8月6日。 広島に原爆が投下され、10万人以上の方が命を失い…
政治家の金銭問題が後を絶たない。国民の代表として選ばれ、税金で自身の給与や歳費が賄われ、巨額の公金を扱う立場であることを自覚し、普段から襟を正していただきたいものだ。そんな政治家の先生方に、ぜひ読んでいただきたい今話題の本がある。世界でも…
昨日はハロウィンでしたね。渋谷では仮装した大人の群衆でカオス状態、警察を殴って逮捕者が出たり、大量のゴミが巻き散らかされたりだったようです。一方で、今日は朝からそのゴミ拾いをする若者のボランティアもおり、まさに日本の縮図の様相です。ハロウ…
政府が最近「女性の活躍」推進を謳っているが、歴史を振り返ると、日本には女性が活躍した事例が比較的多い気がする。日本史で最初に登場する固有名詞は卑弥呼で、女性ヒロインだ。私が小学校時代に暗記するほど愛読した「マンガ人物日本の歴史」シリーズで…
このままでは、2040年には896の市町村が「消滅」する(若年女性の人口が半分以下になる)。衝撃的なレポートが話題になり、昨年には地方創生大臣のポストが新設され、石破氏がその任に就いた。とはいえ、具体的で効果的な地方創生策は未だに見えてこない。地…
明日は8月6日。70年前、広島に原爆が投下された日だ。原爆を経験された人はかなり少なくなってきているが、日本人として、人間として、決して忘れてはいけないことの一つだろう。テレビや新聞ても特集が組まれているが、原爆をテーマにしたマンガを読むのも…
(051)父という病 (ポプラ新書)作者: 岡田尊司出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2015/01/05メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る今日は「父の日」ということで、父親について改めて考えてみたい。精神科医である岡田尊司氏の最近の著作『父とい…
以前、朝日新聞の吉田調書誤報騒動の際、「先進国で最もマスコミを鵜呑みにする日本人」という記事を書いた。そのときに参照したのが、「世界価値観調査(2010)」だが、日本人の新聞に対する信頼度は「非常に信頼する」と「やや信頼する」を合わせると70.6%…
ちくまプリマー新書が「中学生からの大学講義」という新書シリーズで、各界で著名な大学教授が中学生に対して「学び」について語るという企画を行っている。シリーズ第1巻は『何のために「学ぶ」のか』。中学生が本当にこういった本を読むのかどうかは別とし…