明日は8月6日。70年前、広島に原爆が投下された日だ。原爆を経験された人はかなり少なくなってきているが、日本人として、人間として、決して忘れてはいけないことの一つだろう。
テレビや新聞ても特集が組まれているが、原爆をテーマにしたマンガを読むのもよいのでは。そういった点で、『夕凪の街 桜の国』は、日本国民全員に読んでほしい名著だ。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2012/09/07
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原爆被害を直接描くのではなく、年月を経て日常に生きる人の視点から、原爆という経験を見つめる。十年の歳月を経て、日常の幸せな日々のなかに生きていてもなお、決して忘れられない重くのしかかる記憶。なぜ自分だけ生き残ってしまったのかという罪悪感。そして、その経験は子どもを通して、現在にもつながっている。
原爆という重たいテーマを扱いながらも、うつくしく、やさしく、しずかな、力強い作品だ。夏休みにぜひ読んでみていただきたい。
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- 作者: 本山勝寛
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2012/10/19
- メディア: 文庫
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