2013-01-01から1年間の記事一覧
今年最後の投稿は2013年に読んだ「学びの良書」10冊です。新旧の大学論、教育×テクノロジーのedutech、そして学びの本質について、諸々と考えさせられました。巷ではedutechや英語教育の熱が高いですが、テクノロジーのイノベーションが教育のあり方を抜本的…
2013年も残すところわずかとなりました。今年一年を振り返る意味で、2013年に本ブログ上で発表した提言のなかでも、少子化対策、子育て、および教育に関連する提言を「学びの革命10の提言」と称してまとめてみます。 ≪少子化・子育て関連≫1. 【CQアップと働…
先日はクリスマスにちなんで、安彦良和のマンガ『イエス』などを紹介したが、私もブログ記事を転載投稿しているアゴラに、イエスの生誕の謎に関する興味深い論考が掲載されていたので、それについて少しだけ考察してみたい。長谷川良氏の記事「“クリスマス”…
クリスマスが近づいてる。言わずと知れたイエス・キリストの誕生を祝う日であるが、何の意味も考えずに、カップルの祭典のように日本中が浮かれている姿をみると違和感を覚える。今やキリスト教は世界宗教であり、聖書は史上最大のベストセラー、クリスマス…
猪瀬都知事の辞任表明のニュースが流れ、遂に都知事選となりそうです。立候補者はこれから出揃うことになりますが、先日、安倍首相が「都知事候補は若い女性がいい」と周辺に話していたという報道もあり、スキャンダル辞任後のクリーンなイメージが求められ…
先日、"東進、給付型奨学金「ハーバード大学留学支援制度」創設"というニュースが流れてきてびっくりした。初めに、年間500万円給付×4年間×10人という、その大判振る舞い振りに。そして、それ以上に、その制度設計のガラパゴス的なバカさ加減に。内容はこう…
先日、ブロゴス上で団藤保晴氏が「国際成人力調査で優秀だった日本の欠陥がまた判明」という記事でも引用していたが、「国際成人力調査」の知的好奇心に関する国際比較がいろいろと興味深かった。この分析を行ったのは教育社会学を専門とする舞田敏彦博士で…
エデュテインメント(Edutainment)という言葉がある。Education(教育)とEntertainment(娯楽)を掛け合わせた言葉で、娯楽に教育的要素を盛り込んだり、教育に娯楽的要素を盛り込むことで、楽しみながらいつの間にか学んでしまうといった手法、考え方だ。…
またこの手の極論か・・・と思わず溜息が出たが、奨学金制度を擁護する論者が他にあまりいないので、再度書いておきたい。問題の記事は、ブロゴスに転載されネット上で拡散された週刊金曜日の「日本学生支援機構の利息収入は232億円――奨学金はサラ金よりも悪…
先日、こんなニュースが流れてきて、一瞬ネタかと疑ったが、どうやら本当だったようで、愕然、を通り越して泣けてきた。 「Todai」じゃ通じない? 東大略称6年でお蔵入り(朝日新聞デジタル) 「トーダイ」から「ユートーキョー」へ――。東京大学の外国…
先日、アグネス・チャン氏が日本ユニセフ協会への寄付を呼びかけているのに対して、2チャンネルの創設者として有名なひろゆき氏がブログ上で公開質問状という形で批判を投げかけていた。日本ユニセフ協会は集まった寄付金の81%をUNICEF本部に寄付し、19%は日…
「産後クライシス」なる言葉が拡散している。産後に夫婦関係が急激に悪化する現象のことを指すらしい。この火付け役はNHKの情報番組「あさイチ」で、先日、東洋経済オンラインでその番組取材を踏まえた連載が始まると、ネット上で話題になり、同サイトでも閲…
ガーナのカカオの実出張でガーナに来ている。今回初訪問である素人の自分にとって、ガーナといえばやはりチョコレートだ。大学の卒業研究を夜遅くまで研究室でしていたとき、ロッテの「ガーナチョコレート」を食べて空腹と脳の疲れを癒していた。ガーナはカ…
子どもたちに大人気のアンパンマンアンパンマンの作者、やなせたかし氏が亡くなられて数週間が過ぎた。「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」。やなせ氏のそんな問いに向き合いながら、子どもたちを横浜のアンパンマンミュージアムに連れていって…
雑誌『クーリエ・ジャポン』にインタビュー内容が掲載されました。「English the Easy Way あの人の英語勉強法が知りたい」というコーナーで、主に拙著『YouTube英語勉強法』で書いた内容のポイントを紹介しています。ネット上のコンテンツがますます溢れ、…
世界には心身に何らかの障害がある人が10億人いると言われている。正直、えーそんなに多いの?といった印象を受ける。これまであまり意識したことはなかったが、私の父も障害者だ。小さい頃から片耳があまり聞こえなかったが、最近は両耳とも聞きづらくなり…
厚生労働省が、育児休業給付金を給与の50%支給から67%に引き上げることを検討しているという報道があった。対象となるのは半年間で、妻と夫が半年ずつ取得すれば、妻の最初の8週間の産休期間と合わせて合計1年2ヶ月の間、67%支給が可能となるという計算だ。…
「人生の9割は親で決まる」ーーそんなタイトルのブログ記事がネット上で話題になっており、いろいろと興味深かった。 俺がまだまだ元気な両親から与えられたものはとてつもなく大きい ・家族の愛情 ・諦めなければ、どこからでも逆転できる この2つを身を持…
先日、2020年の東京オリンピック・パラリンピックではボランティアの活躍にも期待したいという記事を書いた。そして、その際には毎年1万人のボランティアが支えている東京マラソンのボランティア運営の経験が役立つであろということにも触れた。東京マラソン…
なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられない なんて そんなのは いやだおなじみ、アンパンマンの主題歌の歌詞です。先日、アンパンマンの生みの親、やなせたかしさんが亡くなられ、この歌詞を反芻しています。何の為に生まれて、何をして生…
先日の奨学金に関する投稿はヤフートピックスで紹介されたこともあり、かなりの反響があり、コメントも多数いただいた。前稿で書いた通り、私は奨学金制度自体に「狂っている」というほどの問題があるとは思わないが、近年の貸与者の増加(何度も書くが返還…
国公立大入試の2次試験を廃止して、人物評価を重視した面接を導入しようという政府の教育再生実行会議の報道が話題になっている。日本の国公立大学の入試制度は、同一条件で一斉に同一の問題を解くため、公平性が担保されているという利点はある。たとえば…
(145)今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。: 貧困の連鎖を断ち切る「教育とお金」の話作者: 本山勝寛出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2018/02/09メディア: 新書この商品を含むブログを見るブロガーのイケダハヤト氏が「狂った日本の奨学金制度:大学卒業…
先日、北欧の子育て支援について書いたが、北欧は良質なおもちゃを作ることでも有名だ。デンマーク発のレゴは最も成功している例で、今や世界中の多くの子どもたちがレゴを体験して育っている。年間売上は3900億円と、玩具メーカーとして世界2位にまで上昇、…
最近、本屋の児童書コーナーに行くと、ものすごいラインナップで豊富にそろっているジャンルがある。子ども向けの図鑑だ。動物や昆虫といった定番のものから、世界地図や生活にまつわるもの、「くらべる」や「一番」といった切り口で勝負したものと様々だ。…
安倍首相の国連総会演説は、スピーチ時間のおよそ半分を使って女性の力の活用について言及するという異例なものだった。(演説文全文)主には、UN Womenなどの国際機関を通じた女性支援やJICAの女性専門家の活躍、紛争下の性的暴力に関する対策など国際的取…
ニューヨークではいま国連総会が開催されている。昨日9月23日には、各国の大臣やパン・ギムン事務総長はじめ国連機関の事務局長らが集い「障害と開発ハイレベル会合」が開催され、私も障害者支援を行う国際NGOの一員として出席する機会を得た。国連ではいま…
出張先のエチオピアで近くまできたので、ユネスコの世界文化遺産に登録されているラリベラの岩窟教会群に寄ってみた。12世紀頃に巨大な一枚岩を掘り抜いて造られた12の教会から構成されており、現在もエチオピア正教の信者が訪れて祈りを捧げている場所だ。…
今日は陰暦で8月15日、中秋の名月だったそうですね。中秋の名月に必ずしも満月がみれるとは限らないそうですが、今年は満月の日と重なった年で、次みれるのは8年後だとか。私は今エチオピアに来ているんですが、タナ湖という同国最大の湖の湖畔に宿を取って…
日本のオリンピック招致活動に対する評価では、最終日のプレゼンテーションが注目を浴びていた。確かに、それぞれのプレゼンの完成度はこれまでと比べると高く、招致成功の一つの要因であることに間違いはない。一方で、IOC委員の投票結果は、JOC会長の竹田…