まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもサポートTチームリーダー兼人材開発Tチームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

”長く読む”文庫カルチャー~『最強の暗記術』文庫化にあたって

私は昔から文庫が好きです。


学生時代にお金がなかった頃、価格的に入手しやすい文庫本を中心によく読んでいました。古本屋でかなり安くなっている文庫も多く、まとめ買いして読んでいました。大学生の4年間で約1000冊読んだ本のうち、300冊くらいは文庫本だったと思います。文庫になっている本の多くは、長く読まれ続けているようなロングセラーで、いわゆるその分野で古典といわれるものが多いです。

 

私の座右の書は、内村鑑三の『代表的日本人』(岩波文庫や、童門冬二の『小説 二宮金次郎』(集英社文庫などですが、これらも文庫本になっています。東大で1番読まれた本としてロングセラーとなり、私自身も愛読してきた外山滋比古の『思考の整理学』(ちくま文庫も、やはり文庫です。 

代表的日本人 (岩波文庫)

代表的日本人 (岩波文庫)

 

 
そんな大好きな文庫の一角に、この度、拙著『最強の暗記術』(大和書房)もラインナップすることになりました。2018年に単行本が出版されて以来、たくさんの方々に読まれ続けていただいているからだと思います。より安く、より入手しやすく、より長く読んでいただける文庫になったことで、より多くの方にこの本の内容が届くことを願っています。

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本著のPart.3<暗記3.0>で、自分が生涯にわたって大切にする座右の書を1年に1度は読み続けることで、その内容が頭のなかに暗記され、血肉化され、人生を切り拓く力になるということを書きました。
 
『最強の暗記術』も、実は座右の書にしていただきたいくらい、長く何度も読んでいただきたい本です。

資格や語学、受験などで結果を出したいときに、その都度読み返して、<暗記1.0>を具体的に実践することができます。

またビジネスや様々なシーンでも、暗記をアウトプットに応用実践するための<暗記2.0>は、時代が変化するにつけ、益々重要になってきています。

そして、夢を叶えるための長期的暗記術である<暗記3.0>は、まさに生涯にわたって意識していただきたい内容です。


暗記という本のジャンルがあるとしたら、『最強の暗記術』は「暗記の古典」として長く読み継がれてほしいという強い想いをもって書いた本です。勉強に悩む子どもや学生が、そもそもの勉強の仕方、暗記の具体的なテクニックを学ぶ本として。あるいは、実践的なアウトプットが求められるビジネスパーソンが、暗記術をどのように応用実践するかを考えるヒントとして。そして、暗記という人間のもつ力を使って、人生を豊かにし、夢を叶えるための生涯の糧として。


最強の暗記術は、一度読んで終わりの本ではありません。ぜひ一つ一つの内容を、実際に読者自身が実践してみていただきたいです。そして、インプットとアウトプットを繰り返し、生涯にわたって暗記術を駆使し、学び続け、目標を達成し続けてください。そして、あなた自身の夢を叶える一助としてください。


為せば成る、為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。

(『最強の暗記術』文庫版発行「おわりに」から一部編集して転載)

最強の暗記術 (だいわ文庫)

最強の暗記術 (だいわ文庫)

  • 作者:本山 勝寛
  • 発売日: 2021/02/12
  • メディア: 文庫
 

 

パックンが幼少期の貧乏生活を語った『逆境力』が素晴らしい件

パックンことお笑い芸人のパトリック・ハーランさん。

ハーバード卒で日本語が上手、軽快なトークでテレビで活躍するイケメン芸能人というイメージが強いと思います。

そんなパックンが日本の子どもの貧困問題について取材した本を出しました。しかも、自身がひとり親家庭で育ち、貧しかった頃の体験を大っぴらに語り、「当事者」として発信をした本です。

『逆境力〜 貧乏で劣等感の塊だった僕があきらめずに前に進めた理由』です。

この本、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

パックンは10歳から新聞配達を始め、かなり貧しい生活を送ってきたそうです。

早朝の新聞配達アルバイトは大変だったけれど、毎朝、母と一緒に早起きし、配達の準備をして、まだ空が暗いうちにお互い「いってらっしゃい」と言って家を出る。これは僕にとって宝物のような思い出です。

でも、周りの友だちと同じように遊べないことが悲しかった。すぐそばにある「何の変哲もない、豊かな暮らし」が見えてしまうことが恨めしかった。

友だちに遊びや食事に誘われても、おいそれとは行けません。お金が足りなくなるかもしれないから。

でも恥ずかしくて「お金がないから行けない」とは言えませんでした。

あまり知られていなかった事実ですね。貧しさや母子家庭ゆえに、いろんなことを我慢したり、コンプレックスに感じたりもしたけれど、逆境を力に変えて乗り越えてきた。そして、お母さんや近所のおじさん、おばさん、学校の先生、教会の人たち、様々な人に助けられて育ってきた。そこには開き直りがあり、明るさがあり、なぜだか楽しささえ感じられます。

 

そして、貧困の「当事者」だったからこそ自然に生まれてくる共感力で、いまの日本の子どもたちの現状と必要な支援の取り組みについて、本質を分かりやすく伝えてくれています。

「いいな、あの人たちは。それに引き換え自分は・・・」と悲しくなり、階級に流動性がないと感じると「どうせ自分はこのままだ」と意欲をなくしてしまう。

たとえ「屋根があり、電気、ガス、水道が通っている家」に住んでいても。(中略)

周囲との比較で「自分は貧しい」という不幸感に苛まれる。

そんな先進国に特有の「相対的貧困」にも、僕たちは、しっかりと目を向けるべきだと思うのです。

 

先進国の相対的貧困という見えづらい問題を、まさに当事者である子どもの心境の視点から伝えているのです。

 

実は私も、「子ども第三の居場所」事業を推進する日本財団子どもサポートチームとしてパックンにこの本の取材を受け、対談をさせていただきました。子どもたちの現状や必要な支援策、同じく貧しかった私自身の経験も語らせていただいています。

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パックンは人の話を聞き出して、本質を分かりやすく伝えるのがとても上手です。さすがテレビのコメンテーターやコミュニケーションの大学講師を務められているだけあります。

そして、貧しいひとり親家庭で育ち、たくさんアルバイトをしてハーバードに、という点でもパックンと私の間には共通点があり、考え方もすごく近くて共感しました。

日本の子どもたちが抱える課題を浮き彫りにしつつ、具体的な対策を丁寧に紐解き、絶望ではなく希望をやさしく届け、未来に向かって少しずつでも前進していくことを示した良書。

『逆境力』ぜひ読んでみてください。

 

『鬼滅の刃』に学ぶ個性を伸ばす子育ての極意

社会現象となった『鬼滅の刃

鬼滅の刃』が令和を象徴する社会現象となっています。
2020年10月から公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、これまで『千と千尋の神隠し』が記録していた興行収入324億円を超えて、日本の歴代興行収入1位の座に輝きました。
原作コミックは全23巻で累計発行部数が1億2000万部を突破しています。

いつの時代にも、人々の共通言語となるような、その時代を象徴する文化作品が生まれるものです。

鬼滅の刃』は間違いなく、令和を代表するシンボル的存在となっています。

子どもだけでなく親世代にも人気

 小中学生の子どもたちが、男女に関係なく『鬼滅の刃』にはまっていることはもちろんですが、実はその親世代も一緒になって映画を観たり、マンガを読んだり、関連グッズを購入したりという特徴があります。

我が家には5人の子どもがいて、一番下の3歳児以外は5歳から12歳まで全員が『鬼滅の刃』にはまっています。

実は、そのきっかけは親である私自身が、同僚のママ友から「これメチャクチャおもしろいから読んでみて!」と薦められて借りたことがきっかけでした。

子どもにも親にも共感される作品だからこそ、『鬼滅の刃』はこれだけの社会現象になっているのでしょう。

 

鬼滅の刃』には子育てのヒントが

では、親目線、大人目線で『鬼滅の刃』を読むと、どんな作品なのでしょうか。もちろん、純粋にエンターテインメントとしておもしろいのですが、実は子育てのヒントがふんだんに散りばめられた作品だと私はとらえています。

主人公をはじめとする個性のある子どもたちが、師匠や先輩、親や同僚たちの「育て」によって心技体ともに成長していく物語です。

子どもたちは、炭治郎や善逸、伊之助やカナヲといった若い登場人物に自分たちを重ね合わせて同じ目線で共感しているのだと思います。

一方で、親はそれら若い登場人物たちを自分の子どもに重ね合わせて読むことができます。

そして、子どもたちが成長していくために必要な経験や環境、モチベーションを高めるための声掛けや育て方などを読み解くことができるのです。

時代の象徴となった『鬼滅の刃』には、子どもたちが共感できる要素がたくさん含まれています。

現代の子どもたちの心に響く何かがあるのです。

そうであるなら、現代の子どもたちの成長を後押しし、育てていくためのヒントもたくさん散りばめられていると言えるでしょう。

 

個性を強みとして伸ばし、好奇心を育む

その核となるのは、一人ひとりの個性を伸ばし、育てていくという観点です。

私はハーバード教育大学院で世界の教育を研究し、子育てや教育に関する書籍を執筆しながら、日本財団で子どもの生き抜く力を育む施設「子ども第三の居場所」を全国で37カ所展開する事業を統括しています。

 

 それらの立場から、これからの時代は、子どもの個性を強みとして伸ばし、好奇心を育みポジティブな成長を促す子育てこそが、重要であると考えてきました。

そして、これからの時代に必要な子育てのあり方と、『鬼滅の刃』に散りばめられている「育て」のヒントが驚くほど一致しているのです。

そのことにはっと気づいたとき、『鬼滅の刃』を題材に子育てについて語ることで、多くの親や大人たちが子どもの個性を楽しく伸ばす後押しになるのではないかと思うようになりました。

 

鬼滅の刃』と子育てをテーマにオンライン講演 

そこで、オンラインで「『鬼滅の刃』に学ぶ個性を伸ばす子育ての極意」をテーマに講演会を開催します。

私自身が日々悩みながら5人の子どもたちを育てている親ですが、私と同様に子育てに悩んでいる親御さんたちにとって、「鬼滅の子育て」が有用なヒントとなり、少しでも勇気を与えるものになりましたら幸いです。

参加申し込みは以下のリンク先Campfireからご登録ください。

community.camp-fire.jp

小学生の息子が生物分類技能検定3級に合格しました!

自然環境研究センターが行う、生物分類技能検定という検定試験があります。

生物分類技能検定は、生物に関心をもつ方々を対象に、分類の知識向上を目的とし、野生生物や自然環境の調査・保全を担う人材を育てるとともに、動物分類学や植物分類学の発展に寄与しようとするものです。さらに、野生生物調査に関わる生物技術者の育成と、自然環境調査の精度向上への貢献をめざします。

生物分類技能検定1級、2級の登録者は、環境省の「一般競争(指名競争)参加資格申請」の有資格者として認められています。そのほか林野庁地方自治体などの自然環境に関わる調査・保全業務等の入札資格としても取り入れられています。

 

1、2級はプロ向けの検定、3級は高校生以上の準プロ、4級は初級者向けの検定とのことです。

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自然環境研究センターホームページより

 http://www.jwrc.or.jp/service/approval/examinee/class_list.htm

 

さて、この生物分類技能検定3級に小学6年生の息子がチャレンジし、この度合格することができました!

3級はかなり難易度が高く、問題集を解いたり、各種の図鑑を読んだり、スケッチをしたりと独学に励んでいましたが、小学生のうちは合格できなくてもチャレンジすることに意味があるという想いから、本人が自分の意思で取り組んできたものです。

当然ですが、試験会場に来ていたのはみな大人で、子どももちらほらと数名いましたが、毎年3級に合格する小学生はほとんどいないそうです。

そんななかでの合格はほんとうにうれしいです。

3、4歳の頃に虫探しで生き物への好奇心が芽生え、近所の公園でザリガニ釣りに初めて成功してから、自分で生き物観察ノートを書いたり、図鑑や本を読み込んだりと、いきものハカセへと成長していった息子。

小学校最終学年の今年度はコロナ禍で我慢しなければならないことも多かったですが、コツコツとがんばってきたことが報われてよかったです。

おめでとう!!

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息子が好奇心を伸ばしていったプロセスは拙著『好奇心を伸ばす子育て』でも紹介しています。

 

2021年は「立旗導千」

2021年が始まり10日が過ぎました。

年明けから緊急事態宣言で始まり、今年も世界が困難に直面するなか激動の一年となりそうですね。

私は毎年の一年をスタートするにあたり、その年の目標を定め、テーマとして力を入れたいことを標語にして書に記して掲示をしています。成人してから毎年続けている習慣なので、かれこれ20年続けています。

一年をただなんとなく漫然と過ごすのか、目標を定めて挑戦して振り返るのかで、大きな違いが生まれます。そして、それを生涯続けて貫き通すかどうかで天地の差が生じるものと考えています。

ということで、2021年は「立旗導千」としました。

 

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今年は私自身40歳を迎える年で、「不惑」の歳となります。論語にあるように、四十にして惑わず、ですね。

子曰、
「吾十有五而志于学。
三十而立。
四十而不惑
五十而知天命。
六十而耳順
七十而従心所欲、不踰矩」。


子曰、
「吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず」。

 

そして、不惑の歳である四十になる今年、「旗を立てる」ことを意識していきたいと思っています。
世の中に対してこういう社会にしていこう、こういうことをやっていこうと旗印を掲げ、そこに集まってくれる仲間を募っていきたいです。

そのうえで、千人(数多くの人々)を導くことのできるような、そんな挑戦をしていきたいと思います。


今年一年よろしくお願いします!!

 

 

2020年自分史10大ニュース

2020年も残りあと数時間となりましたが、恒例で行っている自分史10大ニュース2020年版を書き留めておきたいと思います。

2020年はなんといってもコロナでしたが、そんななかたくさんのチャレンジができたとも思います。制限と困難の多い年でしたが、だからこそ変化を生み出すこともできたのかと思います。

 

1. コロナ禍学校休校で家族みんなでステイホーム

 

2. 『自力でできる子になる好奇心を伸ばす子育て』出版

 

3. フジテレビ「ノンストップ」出演

 

4. 『そうゾウくんとえほんづくり』オンラインワークショップ開催

 

5. 子ども絵本づくりコンクール企画開催

motoyamakatsuhiro.hateblo.jp

6.  仕事がテレワーク化、コロナ緊急支援策

 

7. 日本財団子どもサポートチームのチームメンバー増と第三の居場所事業拡大

 

8.  次女が小学校入学、長男が小学校最終学年

 

9. 家族みんなで『鬼滅の刃』にハマる

 

10. 家族みんなが健康で無事に一年を過ごす

 

なんといっても、健康でいられることがどれだけ感謝すべき大きなことなのかを実感させられる一年であり、また医療従事者はじめ多くの方々に敬意を表したいです。

みなさま、今年一年本当にお世話になりました!

2021年もよろしくお願いいたします!

オンライン講演会「出版ってどうやって進んでいくの?」開催案内

オンライン講演会「出版ってどうやって進んでいくの?」を開催し、講演を行います!

本の出版というキーワードを切り口に発想術、企画力、交渉力、やり抜く力、時間術、アウトプット力等々お話したいと思います。何かをカタチにして実現したいという方のヒントになればうれしいです。
ぜひご参加してみてください!

以下、案内文です。興味のある方はぜひご参加ください。

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オンラインサロンMSI塾主催

本山勝寛塾長に聞く!「出版ってどうやって進んでいくの?!」

アウトプットをしている誰もが一度は描く「出版」の夢。

本山塾長はすでに16冊出版しているので、企画から出版の流れをつかんでいます。

今回の「本山塾長に聞く!」はこの出版に対して深堀りをしていきます。

 

◇ 1冊目を出版したきっかけ

◇ 2冊目以降を出せるようになった流れ

◇ 10冊以上出版したからこそわかること

◇ 考えをカタチ(書籍)にする本山流ノウハウ

◇ 出版したい人がするべきこと

 

を聞いていきます!

 

11月15日(日)22:00-

参加方法:オンライン(ZOOM)

詳細と参加申込み手続きは以下リンク先のCAMPFIREからよろしくお願いします。

community.camp-fire.jp