本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

2015-01-01から1年間の記事一覧

2015年を振り返る

2015年も残すところわずかとなりました。今年の目標を「格物致知誠意正心 修身斉家治国平天下」として出発しましたが、想定以上にいろいろなことがあった一年となりました。自分自身の内省と備忘録のため、今年一年をブログ上でも振り返っておきます。1月 ・…

もう「育休」の名称を変えたほうがよいのでは

男性国会議員の育児休業「育休」の取得に関する賛否が議論になっている。私は、男性が育児の責任を共有し、仕事も家庭も大切にすることは重要なことであり、国会議員が自らそのロールモデルになっていくという観点から、今回の件については賛成だ。その点の…

子どもの貧困とアルバイト

健康で文化的な最低限度の生活(1)【期間限定 無料お試し版】 (ビッグコミックス)作者: 柏木ハルコ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2018/07/13メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る今や日本の子どもの6人に1人は相対的貧困にあるなか、「子どもの…

いい夫婦の日とフェイスブックCEOの育休

Facebook創業者CEOのザッカーバーグ氏が育休を2ヶ月取得すると発表したことが、国内外で報道され話題になっている。ITmediaの記事を抜粋すると以下の通り。 米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは11月20日(現地時間)、生まれてくる娘のために2カ月の父…

パラリンピック競技団体共同オフィスオープン SMAPも応援

NPO

先日10日、日本財団パラリンピックサポートセンターのパラリンピック競技団体共同オフィスのオープン発表会を開催し、森元首相や舛添都知事、遠藤大臣、鈴木大地スポーツ庁長官、パラアスリートを代表して国枝慎吾選手(車いすテニス)、高桑早生選手(陸上…

「楽しい学びの革命を」楽天ブックス特集これも学習マンガだ!選書委員対談

先般、日本財団が発表した「これも学習マンガだ!」は想像以上に反響があり、ネット上でも話題になったほか、高校図書館や市民図書館、書店でもポスター・チラシを掲載してフェアを展開するところが全国で増えています。楽天ブックスとも連携して、特集サイ…

ハロウィンに読みたい『ママがおばけになっちゃった』

昨日はハロウィンでしたね。渋谷では仮装した大人の群衆でカオス状態、警察を殴って逮捕者が出たり、大量のゴミが巻き散らかされたりだったようです。一方で、今日は朝からそのゴミ拾いをする若者のボランティアもおり、まさに日本の縮図の様相です。ハロウ…

マンガは読書を促進するのか

昨日から読書週間が始まり、毎日新聞が10月27日朝刊で、マンガと学びを切り口にした大型特集を展開した。毎日新聞社が全国学校図書館協議会と合同で小中高校の児童、生徒を対象に実施した第61回学校読書調査の結果を踏まえたもので、社会面では「学校読書…

子どもの貧困の背景に母子家庭の低い養育費受取率

NPO

ひとり親家庭に支給される児童扶養手当の、2人目以降の支給額増額を求める運動が始まり、各メディアにも取り上げられている。現状の制度では、1人目の子どもには月額最大で42,000円が支給されるのに対して、2人目には月額5,000円、3人目以降は月3,000円と相…

日本にパラリンピックムーブメントを起こせるか?

NPO

2020年の東京オリンピックは、新国立競技場やエンブレムの問題で、今は盛り上がりがやや沈下してしまったような感がある。初開催の1964年と異なり、日本が成熟国家となり、2回目の夏季開催となる2020年のオリンピックは、成功して当然で、厳しい経済事情のな…

「これも学習マンガだ!」100選。追加発表で200選に、全国の図書館にも普及

昨日10月6日、日本財団で新しく始めた「これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト」の事業概要と選書100作品の記者発表を行った。新しい世界を発見できるマンガや学びにつながるマンガを選出・発表し、作品を国内外の読者に届ける事業で、マンガの持つ「…

女性の活躍と天皇と「天上の虹」

政府が最近「女性の活躍」推進を謳っているが、歴史を振り返ると、日本には女性が活躍した事例が比較的多い気がする。日本史で最初に登場する固有名詞は卑弥呼で、女性ヒロインだ。私が小学校時代に暗記するほど愛読した「マンガ人物日本の歴史」シリーズで…

シルバーウィークに三世代同居を考える

シルバーウィークが終わった。敬老の日には、80歳以上人口が初めて1000万人を超え、65歳以上の高齢者人口も3384万人、26.7%と過去最高を記録したというニュースが流れていた。日本はこれからさらに超少子高齢化社会に突入していく。内閣府によると、65歳以…

民放連最優秀賞「桑の葉集落再生人」がおもしろい

このままでは、2040年には896の市町村が「消滅」する(若年女性の人口が半分以下になる)。衝撃的なレポートが話題になり、昨年には地方創生大臣のポストが新設され、石破氏がその任に就いた。とはいえ、具体的で効果的な地方創生策は未だに見えてこない。地…

東大理III3兄弟ママが話題だけど、京大3兄弟の強烈オヤジの方がずっとおもしろい件

”息子3人を東大に入れた佐藤ママ「受験に恋愛は無駄です」”という週刊朝日(dot.asahi)の記事が話題になり、どちらかというと批判の声があがっている。『受験は母親が9割〜灘→東大理Ⅲに3兄弟が合格!』の著者佐藤亮子氏の公開対談の記事だ。受験は母親が9割…

韓国で男の育休が急増

3回目の育休から復職したばかりだが、休業期間中、興味深い記事を読んだ。新華ニュースの記事で、「韓国 上半期、育休男性は前年同期比で40%増」というもの。 韓国雇用労働部が18日に発表したデータによると、2015年上半期に男性育児休業者は前年同…

3回目の育休を終えて

第四子の誕生と同時に突入した3回目の育児休業。約50日間続いた育休期間も終わり、職場に戻った。制度と職場の同僚たちの協力によって得られた貴重な機会でもあるので、この期間のことを振り返っておきたい。まず、職場における育休取得の申し出と業務調整に…

高校生給付奨学金が拡充か

政府が8月28日、子どもの貧困対策閣僚会議を首相官邸で開いたと時事通信が報じた。記事の一部を抜粋すると以下の通り。 「貧困の連鎖」を防ぐため、2019年度までに一人親家庭の子ども50万人に学習支援や食事の提供を行うことなどを柱とする支援強化…

読書感想文の課題図書にマンガがあったら楽しくないですか?

先日、宿題代行サービスについての記事を書いたが、夏休みの宿題といえばやはり読書感想文だ。全国の小中学生諸君も悩んでいるところだろう。私の小1の息子は課題図書である「エルマーの冒険」を読んで、感想文ではないが、読書感想画を描いた。小1では感想…

原爆の日に読みたい名作マンガ

明日は8月6日。70年前、広島に原爆が投下された日だ。原爆を経験された人はかなり少なくなってきているが、日本人として、人間として、決して忘れてはいけないことの一つだろう。テレビや新聞ても特集が組まれているが、原爆をテーマにしたマンガを読むのも…

子連れ選挙が可能になりそうです

時事通信が7月26日、"「子連れで選挙」解禁へ=今秋法改正、投票所の選択も"という記事を配信し、ヤフトピにもなっていた。抜粋すると以下の通り。 政府は、国政・地方の各種選挙の投票率向上を図るため、これまで原則として認められていなかった投票所への…

宿題代行はなしでしょ!

3年前、読売新聞の「いいの?夏休みの宿題代行、十数業者に注文次々」という記事を読み、宿題代行サービスなるものが世の中に広まっていることを知った。これ、普通に考えてまずいでしょ。記事を抜粋すると以下の通り。 学校の夏休みを前に、読書感想文や自…

映画『アリのままでいたい』と虫眼を持つ日本人

子どもが夏休みに入った。3回目の育児休業で子育てに専念中の父としては、腕の見せ所だ。といっても親子で風邪を引いてしまったので、まずは映画鑑賞ということで、昆虫映画『アリのままでいたい』を小1の長男と4歳の長女と観に行った。この映画は「アナと雪…

欲しい子どもの数が二極化

厚生労働省が「第2回21世紀成年者縦断調査」の結果を発表した。朝日新聞の記事「「子どもいらない」独身の若者、増える傾向 厚労省調査」を抜粋すると以下の通り。 子どもを望まない独身の若者が10年間で増えている。厚生労働省が若者を対象に実施した調…

トヨタの新扶養手当案に賛成

トヨタが配偶者手当を含む扶養手当(家族手当)を大幅改正することに合意したという記事が話題になっている。朝日新聞の記事「トヨタ、配偶者手当廃止へ 子ども分を4倍増 労使合意」を抜粋すると以下の通り。 トヨタ自動車の労使は、「家族手当」を大幅に見…

まずは「配偶者出産休暇」の浸透を

一昨日、第四子が産まれ、仕事の休みをいただいている。育児休業は出産予定日からで申請をしていたが、予定日前に産まれたので、この期間は育休ではなく、「配偶者出産休暇」をいただいている。配偶者出産休暇とは、妻が出産分娩の際に、出産の立会いや母子…

第四子が産まれました!

7月13日午前5時35分。 我が家の第四子が生まれました! 元気な女の子です。予定日の18日までまだ一週間近く残っていたものの、12日の深夜に何度か痛みがきて、これは今夜来るかもしれないと思っていた矢先。夜になると妻のお腹の痛みが訪れ、それが定期的に…

3回目の育休前に「男の育休キャズム越え」策を考えてみた

男性の育児休業 社員のニーズ、会社のメリット (中公新書)作者: 佐藤博樹,武石恵美子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/07/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る厚生労働省が2014年度雇用均等基本調査(速報)を発表し、男性の育児休業…

「第三子以降に千万円支援」が暴論ではない理由

産経新聞が6月21日付のコラム「日曜討論」で、"少子化対策 第3子に「1000万円」支援を"という提言を掲載した。論説委員の河合雅司氏のコラムで該当箇所を抜粋すると以下の通り。 第3子以降となると、さらに経済的な悩みが大きくなる。国立社会保障・人…

父という病、そして父になること

(051)父という病 (ポプラ新書)作者: 岡田尊司出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2015/01/05メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る今日は「父の日」ということで、父親について改めて考えてみたい。精神科医である岡田尊司氏の最近の著作『父とい…