本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

2015-01-01から1年間の記事一覧

「無関心との闘い」ジュネーブでハンセン病シンポ

第5回ハンセン病と人権国際シンポジウムをジュネーブのGraduate Institute(国際・開発研究大学院)で開催した。日本財団が実施してきた世界5地域シンポシリーズの最終回で、全世界からハンセン病回復者や人権専門家、国際機関代表らが参加。2010年に国連総…

「読み聞かせ」が最強な件について

ニューヨークから帰ってきたと思ったら、今ジュネーブに出発する途上だが、子どもたちと過ごせる出張の狭間の2日間を最大限活用し、子どもたちと遊びまくった。夕食を食べさせ、お風呂に入れて、歯磨きをしたら、一日の終わりは絵本の「読み聞かせ」で締めく…

「共産主義国日本」とサバイバル宗教論

以前、朝日新聞の吉田調書誤報騒動の際、「先進国で最もマスコミを鵜呑みにする日本人」という記事を書いた。そのときに参照したのが、「世界価値観調査(2010)」だが、日本人の新聞に対する信頼度は「非常に信頼する」と「やや信頼する」を合わせると70.6%…

2015年以降の開発目標に障害者の視点を

アメリカはニューヨークに来ている。国連本部で開催中の障害者権利条約締約国会議に参加し、サイドイベントを主催するためだ。障害者権利条約は2008年に採択され、日本は国内法の整備が整った昨年に批准した。締約国会議というのは、この条約を批准した国の…

福島の出生率が東日本一に

先日、厚生労働省から2014年の人口動態統計が発表され、合計特殊出生率が1.43から1.42へと9年ぶりに低下したことが話題になった。このまま出生率が伸びずに、人口減少と少子高齢化の加速化に歯止めが利かないと、社会保障制度は破綻し、日本経済は衰退の一途…

やっぱり「早起きは三文の徳」だった

今年に入り、朝早く起きている。2時半に起きるときもあれば、5時くらいのときもある。平均すると4時半起きだが、7時から朝の支度を始めるので、2時間半ほど自由な時間が使える。朝早く起きているといっても睡眠時間を削っているわけではなく、子どもたちを寝…

消費増税延期の間にタバコ増税を

今年も5月31日の「世界禁煙デー」を迎えた。WHOは毎年約600万人がタバコが原因で死亡しており、そのうち60万人は副流煙が原因、このまま放っておくと2030年にはタバコが要因の死亡者は毎年800万人に増加すると警鐘を鳴らしている。広告の禁止や健康被害の明…

「最もアクセシブル」な国連防災世界会議で仙台枠組採択

NPO

障害専門月刊誌『ノーマライゼーション』に掲載された寄稿論文を転載第3回国連防災世界会議が3月14日から18日まで宮城県仙台市で開催された。10年に1度の国連会議で、187カ国の政府代表や国連機関、NGOの代表らが6,500人以上参加したほか、約400のサイドイベ…

第四子を授かりました

報告があります。 既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、第四子を授かりました。予定日は7月中旬、ちょうど夏休みに入るくらいの頃です。 三人でも毎日が戦争状態、動物園状態ですが、これが四人になったらどうなることやら、、今から楽しみでしか…

国連国際家族デーに史上最高の家族ドラマを考える

5月15日は国連が定める「国際家族デー」(International Day of Families)だ。日本ではあまり知られていないが、1993年に国連総会で毎年この日を国際家族デーとして記念することが決議され、国連事務総長のメッセージが発出され、記念行事が行われる。例えば…

ビリギャル裕福説が出回ってるので、親なし収入ゼロの劣等生が1年独学で東京大学に現役合格した話

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)作者: 坪田信貴出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2015/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (12件) を見る「ビルギャル」こと『…

安倍首相のスピーチ力

安倍晋三首相の米国議会におけるスピーチが話題となっている。メディア上の話題は、「慰安婦に対する言及がなかった」「謝罪がなかった」というものが多いが、議会でのスピーチ映像の様子をみると、スタンディング・オベーションが幾度となく起きたように聴…

『プレジデント』日本にいながらハーバード合格の勉強法

雑誌『プレジデント』の最新号(4.13号)が「日本一やさしい英語の学び方」という特集号を組み、そのなかで私のインタビュー記事が掲載されました。ページタイトルは「日本にいながらハーバード合格の勉強法」。今は留学や海外生活の経験がなくてもハーバー…

世界の9割は家族関係の延長でできている

私が小学5年生のとき、夏休みの作文が地元の川崎市の作文コンクールで入賞し、市の文集に載った。「文筆家」としての初めての「デビュー作」だ。タイトルは「おばあちゃんがいてよかった」。母が余命3ヶ月の癌と宣告され、入退院を繰り返すなか、父方の祖母…

名スピーチをまねる一石三鳥の英語勉強法

新学期を迎え、「今年こそは英語を!」と思っている方は多いだろう。先日、朝日新聞の運営しているdot.に「英語のやる気と実践力をあげるたった一つの方法」という記事が掲載されたので、一部抜粋して紹介する。 英語学習のモチベーションを向上させ、さらに…

「仙台防災枠組」採択、障害者の役割新たに盛り込まれる

3月14日から18日まで仙台で開催されていた第3回国連防災世界会議において、2015年から30年までの国際社会における新しい防災対策の行動指針「仙台防災枠組2015−2030」が採択された。これまでの「兵庫行動枠組2005-2015」の後継となるもので、…

34歳を迎えて

昨日、34回目の誕生日を迎えた。今日から始まる国連防災世界会議の準備と出張で忙殺され、それどころではなかったが、備忘録がてら雑記を記しておきたい。自分の命は自分のものだけではない。父と母が結婚し、愛し合い、生まれてきたのが私だ。その父と母も…

いま世界中の◯◯が仙台に集まってる

あの311から4年が経った。復興はまだまだ途上であるが、私たちの意識と記憶は時間とともに薄れがちになってしまう。そんな折、東日本大震災の経験と教訓を広く国際社会と共有する大きな機会が訪れる。3月14日から18日、仙台市で第3回国連防災世界会議…

『16倍速英語勉強法』発売!一年後に英語が使えるようになりたい人へ

拙著8冊目となる新著『16倍速英語勉強法』が店頭でも発売開始となりました!今回は朝日新聞出版からです。私は英語が大の苦手で、嫌いでした。大学時代も英語の成績は「可」で、落第ギリギリのライン。そんな私が、苦労しながら編み出した独自の勉強法の全て…

「英語教育詐欺大国」日本

日本ほど、英語学習に関する本が出回り、高額な英語教材や英会話スクールにお金をかける国はない。にもかかわらず、日本人ほど、英語ができない国民はいない。アメリカの大学留学などに利用される英語試験TOEFLの平均スコアを受験者の出身国別平均値(2013年…

何のために学ぶのか

ちくまプリマー新書が「中学生からの大学講義」という新書シリーズで、各界で著名な大学教授が中学生に対して「学び」について語るという企画を行っている。シリーズ第1巻は『何のために「学ぶ」のか』。中学生が本当にこういった本を読むのかどうかは別とし…

「東大合格100万円」は「史上最悪の愚策」ではない

Yahooのトップページに“「東大合格なら100万円」市長が批判に反論”という記事が載っていて知ったのだが、鹿児島県伊佐市が、市内の県立高校から難関大学に合格した者に100万円を支給する奨励金制度を発表し、それが批判され議論になっているという。記事を抜…

ジュネーブ出張、パスポートがない!

いざジュネーブ出張へ、ということで成田空港に着いたら、パスポートを忘れるという致命的な大失敗を犯してしまいました。これまでいろいろなものを忘れてきましたが、パスポートを忘れたのは初めて。妻に急いでタクシーで持ってきてもらい、なんとかギリギ…

大人も勉強になる日本史マンガ15選(総集編)〜弥生から飛鳥、奈良、戦国、江戸、明治、昭和まで

先日、“もしも「学べるマンガ」が図書館に充実していたら”という記事を書いた。今回は、「学べるマンガ」のなかのほんの一部であり、また王道でもある日本史を題材にしたマンガについて紹介したい。日本史といえば、「まんが日本の歴史」シリーズのような、…

日本史を楽しく通史するマンガ15選(前)〜古事記、聖徳太子、大仏、貴族

先日、“もしも「学べるマンガ」が図書館に充実していたら”という記事を書いた。この「もしも」を実現すべく、マンガを通して子どもたちの好奇心を高め、物事への関心を広げる新プロジェクトがノミネートしているネット総選挙が、Facebookの「いいね」を通し…

「学ぶ力」と「学力」に関する論争

“「学ぶ力」か「学力」か 滋賀県知事と県議、教育めぐり白熱”という京都新聞の記事がヤフートピックスにも選ばれネット上で話題になっている。これからの教育を考えるうえで重要な議論なので、少し考えてみたい。記事を一部抜粋すると以下の通り。 「学ぶ力…

もしも「学べるマンガ」が図書館に充実していたら

先日、毎日新聞の特集ワイドや東京FMでインタビューを受け、本ブログでも「独学の時代がやってきた」という記事を書いたが、「教育の時代」から「学びの時代」へとパラダイムシフトしていくなかで、学びにおいて最も重要となるのは「好奇心」だ。トーマス・…

「奨学金」への過度な期待と甘えの構造

“奨学金返せず自己破産、40歳フリーター 月収14万円「283万円払えない」”という西日本新聞の記事がヤフーのトップページに掲載され、話題を呼んでいた。記事によると以下の通り。 男性は父親が事業に失敗した影響で、1990年の高校入学時から大学卒業まで日本…

人生で大切なことはブルーハーツから学んだ

「ブルハ結成30年、今なお影響力」という記事がヤフートピックスになっていて、ブルーハーツが結成から30周年を迎えたことを知り、感慨深いものがこみあげてきた。僕は、ブルーハーツが大好きだ。人生で大切なことはブルーハーツから学んだ、と真剣に思って…

東大生の1割は貧乏家庭、教育格差に絶望はない

"「東大生の親は金持ち」は本当だった! もはや「教育格差絶望社会」なのか"というキャリコネニュースの記事がわりと話題になっていたので一言。親の年収や学歴が子どもの学歴と相関関係にあることは周知の事実で、東大生の親の平均年収が高いのは当たり前だ…