2014-01-01から1年間の記事一覧
2014年も残すところわずかとなりました。今年も本ブログを通して多くの提言をしてきましたが、その中でも代表的な「10の提言」をピックアップして以下にまとめてみます。〈教育・奨学金〉 1. 奨学金返済分の税控除制度導入 奨学金返済分を税控除にできないで…
クリスマス・シーズンだ。キリスト教人口の少ない日本も、この時期はなぜかクリスマス一色に染まるのは不思議な思いがする。世界ではキリスト教人口は言うまでもなく最多で、カトリックとプロテスタントを合わせると約22億人、世界人口の31%を占める。経済力…
今年の夏、世界中の有名人が氷水をかぶり、難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)への理解や寄付を呼びかけるアイスバケツ・チャレンジが流行りました。あれを見ながら、普段NPOや社会課題の啓発に取り組んでいる身として、これはすごい拡散力のあるキャンペ…
明日はいよいよ衆議院議員総選挙投票日だ。先日は少子化対策・家族政策としての配偶者控除についての公約を見てみたが、今回は「グローバル人材育成」についての公約を詳しく確認し、総選挙後、同政策がどのように展開されていくかを占ってみたい。というの…
衆院選が始まり、各党の公約が出揃った。各政策の公約比較は他の方々もされているので譲るとして、ここでは少子化対策・家族政策としての配偶者控除に注目したい。自民党は先の参院選2013の政策集J-ファイル2013で、以下のように配偶者控除維持を明記してい…
先日、デリーでダライ・ラマ法王と面談し、同師と日本財団で共同設立した「ダライ・ラマ笹川ハンセン病奨学金」の設立記者会見を行った。内容としては、以下毎日新聞の報道の通り。 ダライ・ラマ14世:インドのハンセン病患者らに奨学金 ◇日本財団とともに…
専業主婦に関する国会やネット上での極論対決が飛び交ったり、政府税調による配偶者控除見直し5案が提示されたりと、専業主婦世帯をめぐる議論が活発なので、ここで少し専業主婦に関する一般的誤解を整理してみたい。1. 専業主婦世帯は金持ちであるこれは以…
『石破大臣「国の機関 積極的に地方分散を」』というNHKの報道があった。 石破地方創生担当大臣は札幌市で講演し、「地方創生」に関連して、東京への一極集中を緩和するため国の機関の地方への移転を積極的に検討していく考えを示しました。 この中で石破地…
モロッコでハンセン病と人権国際シンポジウムを開催した。2010年に国連総会で採択されたハンセン病差別撤廃決議の実行を促すため、世界5地域を回って開催しているシリーズの一環で、3年かけてようやく4地域を回ることができた。日本財団は世界中でハンセン病…
小渕経産相と松島法相の不祥事による辞任が続いた。両者とも女性閣僚ということで、安倍内閣が力を入れている女性の活躍推進「ウーマノミクス」が下火にならないことを願いたい。空席となったポストには、経済産業大臣に宮澤洋一氏、法務大臣には上川陽子氏…
安倍晋三首相が10月8日の参院予算委員会で、首都機能移転構想に関する質問に対して前向きな答弁を行ったという報道があった。毎日新聞記事の該当部分を抜粋すると以下の通り。 (安倍晋三首相は8日の参院予算委員会で)、首都機能移転構想について「地方創…
ブログメディア大手「BLOGOS(ブロゴス)」が開設5周年を迎えたそうなので、お祝いとともに、ブロゴスが担ってきた役割と今後への期待、自分自身のブロガーとしての関わりについて書き留めておきたい。BLOGOS編集部によると、現在の参加ブログ・メディア数は…
共同通信が9月25日付で「配偶者控除を抜本見直し 働く女性後押し」という記事を配信した。 政府は25日、所得税を軽減する配偶者控除の仕組みを抜本的に見直す方向で検討に入った。専業主婦世帯か共働きかを問わず所得税から一定額を差し引き、女性の働き方…
日経の教育雑誌『デュケレ(ducare)』の「世界で通用するアウトプット力」という特集にインタビュー記事が掲載されました。 Chapter1 点数主義のやり方ではもう通用しない これらの学びに必要な勉強法とは? ○東大→ハーバード卒の 本山勝廣さんに「知りたい…
近頃、「受験サプリ」なるネット広告をよく目にする。「みんな始めてるのに」「なんで受験サプリやらないの?」と、マンガの女の子が挑発的な台詞で語りかけるあの広告だ。「2013年度、受験生の2人に1人が利用」を謳い文句にし、同年度に受験生30万人が利用…
韓国でタバコ税が大幅に上げられるとの発表があった。東亜日報日本語版の記事は以下の通り。 政府は、04年以降10年間、平均1箱=2500ウォンだったタバコ価格を、来年1月から2000ウォンを値上げして、1箱=4500ウォンのレベルへと引き上げ…
ハーバード合格 16倍速英語勉強法作者: 本山勝寛出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2015/03/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (15件) を見るこの1ヶ月で立て続けに2回インドを訪問し、インド英語の洗礼を浴びている。私の仕事はインド全土から集…
朝日新聞の「吉田調書」(および慰安婦報道)記事訂正・謝罪会見は大きな話題を呼んだ。これほど新聞の誤報が社会問題としてクローズアップされるのは、扱った問題が原発や慰安婦といった国内のみならず国際的に注目される重たいテーマであることと、訂正・…
朝日新聞問題が騒がしい。朝日新聞といえば、その記事が大学受験の問題に使用されることが多いということで、学生やその父兄、教育現場に対して「受験の朝日新聞」を売りにしていることでも有名だ。実際に朝日のウェブサイトによると、2014年度の朝日の出題…
今年も24時間テレビが放送された。今年の夏は氷水をかぶってALS支援に寄付をするアイスバケツ・チャレンジも流行り、チャリティと寄付集めの手法について何かと話題になることが多かった。24時間テレビは毎年恒例なのだが、今年も出演者への高額ギャラが批判…
「スマホを使用する時間が長いほど学力テストの結果が低い傾向にある」といった報道が各メディアで流れていた。共同通信の配信記事を抜粋すると以下の通り。 【全国学力テスト】スマホ使用で学力低下? 1時間以上、中3は47% 文部科学省が公表した全国学…
先日、朝鮮日報(日本語版)の記事"少子化:「韓国は2750年に消滅」"という記事がネット上で話題になっていた。 現在の少子化問題が解決しなければ、韓国の人口は2750年にゼロになる恐れがあるとの見通しが発表された。(中略) 現在、韓国の人口は5043万人…
お盆期間を那須で過ごし、改めて首都移転について考えてみた。結論から書くと、東京一極集中がいろいろな点で限界を露呈してきている今日、首都機能移転は日本にとって意味のある施策であるように思う。安倍政権は地方創生本部を設置し、秋の臨時国会に関連…
先日、国立社会保障・人口問題研究所による第5回全国家庭動向調査(2013年調査)が発表された。いろいろと興味深い調査結果が出ているが、そのうち専業主婦に対する考えについてみてみたい。配偶者のいる女性のなかで、「結婚後は、夫は外で働き、 妻は主婦…
先日、NHKのクローズアップ現代で「男はつらいよ」と題した特集が組まれていた。そこでも紹介されていたが、日本は女性よりも男性のほうが幸福度が低い。世界価値観調査によると、その男女差は世界一だ。相対的に男が幸せでない国、逆に言えば、女が幸せな国…
来年の消費税10%増税の判断が年内に行われる。私は消費税の引き上げは長期的には避けられないが、景気を腰折れさせないためにも、その前にやるべきことはやり尽くしてからだと考えている。以前に提案したタバコ税の引き上げもその例だ。他にもパチンコ税など…
天皇、皇后両陛下が宮城県のハンセン病療養所東北新生園を訪問され、国内のハンセン病療養所14施設全ての入所者との交流を果たされた。このニュースはマスコミでもトップニュースとして報道され、普段は地味な話題としてあまり報じられないハンセン病関連と…
先日、安倍首相が山口県内で講演し、「第三子以降に特化した重点的な支援を行っていく」と語ったという報道があった。これに対し、ネット上ではどちらかというと「結婚や一人目もままならないのに第三子なんて的外れ」といった批判が多かった。しかし、少子…
今年も海の日が近づいてきた。日本は世界第6位の領海と排他的経済水域をもつ海洋国家だ。領土面積が世界60位であることを考えると、その特徴は際立っている。ちなみに、1位が米国、以下フランス、オーストラリア、ロシア、カナダと続く。12位のインドや15位…
先日は七夕でもあったので、恋愛について書いてみたい。とはいっても、素敵なロマンスの話ではなく、現代社会が当然と考えている「恋愛至上主義」、あるいは「恋愛結婚至上主義」について、ちょっと相対化して考えてみたいと思う。以前、ベストセラー『選択…