書評
先日、“もしも「学べるマンガ」が図書館に充実していたら”という記事を書いた。今回は、「学べるマンガ」のなかのほんの一部であり、また王道でもある日本史を題材にしたマンガについて紹介したい。日本史といえば、「まんが日本の歴史」シリーズのような、…
先日、“もしも「学べるマンガ」が図書館に充実していたら”という記事を書いた。この「もしも」を実現すべく、マンガを通して子どもたちの好奇心を高め、物事への関心を広げる新プロジェクトがノミネートしているネット総選挙が、Facebookの「いいね」を通し…
レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理作者: デビッド・C・ロバートソン,ビル・ブリーン,黒輪篤嗣出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2014/05/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る…
先日6月2日、NHKクローズアップ現代で、「いま福島を描くこと〜漫画家たちの模索〜」という特集が放送された。「美味しんぼ」の鼻血表現騒動はよく知られているところだが、そういった騒動の渦中から一歩引いて、震災後の福島を描いた漫画が他にも30作品を超…
「グローバル・エリート」という言葉が日本を徘徊している、気がする。少子高齢化とともに衰退していく日本全体に立ち込める不安感と、メディア・出版社の商業主義が合間って、「グローバル・エリート」な生き方ができなければ将来は危ういという煽りが、そ…
世間が騒がしいですね。私は科学者ではないので、STAP問題についてあまりどうこういう立場ではないのですが、設立間もない頃の理研の研究員でもあった寺田寅彦の「科学と芸術」を読んでいたら、感じるところがあり、メモついでに一部抜粋し記しておきます。 …
ドラマ「明日、ママがいない」で注目をあびている児童養護施設。ドラマに対する賛否は様々であるものの、施設で暮らす子どもたちへの偏見がなくなり、共感が強まること、そして虐待や育児放棄がなくなるように望む気持ちは共通しているのだと思う。だからこ…
日テレドラマ「明日、ママがいない」のスポンサー8社全社がCM出稿を取りやめたそうだ。作品の過剰な演出に批判が出ることは分かるが、それを通して伝えようとしているメッセージや問題提起を深く吟味せずに、世の空気におされ保身のために判断されたものであ…
日テレドラマ「明日、ママがいない」の騒動は収まるどころか、さらにヒートアップしているようです。ところで、たまたまですが、名作「あしながおじさん」を読みました。孤児院で育った主人公が、大学の費用を出してくれる「あしながおじさん」に、大学生活…
今年最後の投稿は2013年に読んだ「学びの良書」10冊です。新旧の大学論、教育×テクノロジーのedutech、そして学びの本質について、諸々と考えさせられました。巷ではedutechや英語教育の熱が高いですが、テクノロジーのイノベーションが教育のあり方を抜本的…
先日はクリスマスにちなんで、安彦良和のマンガ『イエス』などを紹介したが、私もブログ記事を転載投稿しているアゴラに、イエスの生誕の謎に関する興味深い論考が掲載されていたので、それについて少しだけ考察してみたい。長谷川良氏の記事「“クリスマス”…
クリスマスが近づいてる。言わずと知れたイエス・キリストの誕生を祝う日であるが、何の意味も考えずに、カップルの祭典のように日本中が浮かれている姿をみると違和感を覚える。今やキリスト教は世界宗教であり、聖書は史上最大のベストセラー、クリスマス…
近頃、書店に行くとハーバード関連本のようなコーナーがあって多数の著書が置かれているのを見かけることがある。最近、その中の一作品でもある石角友愛さんの著書『ハーバードとグーグルが教えてくれた人生を変える35のルール』を読んで思うところがあった…
本を愛する読書家の一人として、強いシンパシーと多少の憧憬を覚える人が何人かいる。読書の「深み」と「幅」の両方が半端のない人たちだ。 その一人は松岡正剛。そしてもう一人が佐藤優。松岡正剛は膨大な読書録「千夜千冊」を可能にした読書法のエッセンス…
インドへ飛ぶ機内で遠藤周作『わたしが・棄てた・女』読了。 キリスト者である遠藤周作が、神の沈黙、人間の愛、運命といったテーマをハンセン病という一筋の糸をもちいて描いた作品。わたしが棄てた女 (講談社文庫)作者: 遠藤周作出版社/メーカー: 講談社発…
高山文彦氏著『火花―北条民雄の生涯』を読み終えた。火花―北条民雄の生涯 (角川文庫)作者: 高山文彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (24件) を見るアフリカのハンセン病出張へ旅立つ機…
私の子どもはいま2歳と0歳。あっという間に幼稚園、そして小学生になる。 そこで今日は小中学生の「放課後」の話。 今の子どもたちは放課後も塾や習い事で忙しい。経済的に塾に通えない子どもは、家に帰っても親はいないし、仲間と遊ぶ広場や空き地もない…
外山滋比古氏の『思考の整理学』を読んでいる。ずいぶんと前に書かれた本だが、東大・京大の大学生協で人気だったことで全国に火がつき、ロングベストセラーとなっている。そこで紹介されている気になった言葉がある。中国の欧陽修という人の「三上」という…
アマゾンのランキングは定期的にチェックするのだが、今週末は意外なものが30位台にランクインしていたので驚いた。 ヒトラーの著作である『わが闘争』の漫画版だ。イーストプレスが『ファウスト』や『君主論』など世界の古典を漫画化しているシリーズで、…
村上春樹の新作『1Q84』がだいぶ話題になっていた。私は、村上春樹の小説自体には正直まださほどの興味をもっていない。ただハーバードに留学していた頃から、HARUKI人気がアメリカでもかなりのもので、世界各国で読まれていることを知り、日本のソフトパワ…
外務省・国際交流基金が進めるアニメ文化外交で世界11カ国を講演して回った方の著書。世界各国で日本のアニメがどの程度受容され、人気があるかを知れる。特に、ミャンマーで講演し、盛況だったのは驚き。軍事政権で情報統制され、インターネットも驚くほど…
ハーバードやイェールなど優秀な新卒者を全米の貧困地域の学校に送るというアメリカのNPO「Teach For America」の創設者が書いた本『いつか、すべての子供たちに』を読んだ。 熱くなった。 Teach For Americaはハーバード留学中に結構気になっていた教育系団…
「千夜千冊」という重厚な読書録が毎日アップされているウェブサイトがある。「編集工学」で有名な松岡正剛氏が主宰しているもので、本の選定、内容ともに唸らせられるものが多い。私も大学時代からよく閲覧しているサイトだ。 その松岡氏が読書術に関する本…
だいぶ古い本になるが、小説転覆―海運・大型乗っ取り事件 (講談社文庫)を読んだ。戦後最大の株買い占め事件と言われた、三光汽船によるジャパンラインの乗っ取り事件という海運業界を舞台にした経済小説。運輸省(当時海運局長の若狭得治)が舵取った文字通…
虚像の砦 (講談社文庫)作者: 真山仁出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/14メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (32件) を見る最近はそこそこ読書をしてきたつもりだが、次回作のネタでもあるのでブログではあまり紹介できてい…
ハーバード留学時代にエズラ・ボーゲル氏の私塾で勉強会をともにした尊敬する友人、財務省の池田洋一郎さんが本を出しました! タイトルは『ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ』。留学体験、ハーバードの授業内容、海外でのインターンシップの経…
私のボスである笹川陽平さんが本を出しました。 笹川さんは1年の3分の1を海外で過ごし、そのほとんどが途上国です。私も今年、アフリカ、インド、ネパールなど一部の出張に着いていきましたが、70歳であれだけの過密スケジュールをこなしてしまうことに…
最近読んだ広報関係の本。自民党の広報局長代理を務める参議院議員世耕弘成氏の著書。郵政選挙のときに小泉自民党大勝を呼び込んだことで有名に。プロフェッショナル広報戦略作者: 世耕弘成出版社/メーカー: ゴマブックス発売日: 2005/12/20メディア: 単行本…
田中清玄自伝 (ちくま文庫)作者: 田中清玄,大須賀瑞夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/05/08メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (22件) を見る友人とのつながりから改めて関心をもち、田中清玄の自伝を読んでみた。最近文庫…
さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白作者: 高橋洋一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/03/19メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 545回この商品を含むブログ (146件) を見る霞ヶ関埋蔵金を世に明らかにした男。小泉郵政民営化のブレーン。異例…