まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

教育論

AIはMARCHに合格、重要なのは教科書が読めるようになること『AI vs 教科書が読めない子どもたち』

ベストセラーとなっている『AI vs 教科書が読めない子どもたち』を読んだ。AI技術を専門とする数学者で、AIで東大合格を目指すプロジェクト「東ロボくん」のリーダーである新井紀子氏による著作。 専門家らしく、AIに過度な期待を持たせるような根拠のない扇…

宿題代行業者には規制をかけるべき

3年前、読売新聞の「いいの?夏休みの宿題代行、十数業者に注文次々」という記事を読み、宿題代行サービスなるものが世の中に広まっていることを知った。これ、普通に考えてまずいでしょ。記事を抜粋すると以下の通り。 学校の夏休みを前に、読書感想文や自…

書評『子どもの貧困』(キッズドア渡辺由美子理事長)

子どもの貧困対策として、主に中学生を対象とした無料学習支援に取り組んでいるNPOキッズドアの理事長渡辺由美子さんの本、『子どもの貧困〜未来へつなぐためにできること』。 日本が直面している子どもの貧困問題について分かりやすくまとめられており、現…

『私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む』

知能テストだけでは測れない「非認知能力」、すなわち、やり抜く力や誠実さ、自制心、楽観主義などが生涯にわたって影響を及ぼし、学歴や年収などとも相関関係があることが最近注目されてきています。 motoyamakatsuhiro.hateblo.jp さらに、貧困家庭の支援…

奨学金問題の根っこは教育現場での「お金のタブー視」

お金と暮らしのネットメディア「Owlly」に、ガッツリとしたインタビュー記事が掲載されました。“在学中に実家に仕送り、借金は400万円。それでも必要だったーー本山勝寛さんに聞く奨学金制度の意義" www.watch.impress.co.jp 『今こそ「奨学金 」の本当の話…

奨学金「批判」の誤解「Business Journal」掲載

biz-journal.jp 「Business Journal」にインタビュー記事「奨学金「批判」の誤解…滞納者の半数、返済義務を認識せず利用」(取材・文=小野貴史/経済ジャーナリスト2018.03.29)が掲載されました。奨学金に関する部分を転載します。 日本学生支援機構の奨学…

大学新入生に知ってほしい大学授業料免除

昨今、奨学金については、メジャーな社会問題として各種メディアに取り上げられ、多くの人が知ることとなった。一方で、同じ高等教育とお金に関わる制度である大学授業料免除制度については、メディアもまったくといっていいほど取り上げないため、一般的に…

ぐるなび会長さん、30億円で建物より給付奨学金に寄付してはどうですか?

Yahoo!のトップニュースに「ぐるなび会長が30億円、母校に国際交流施設 隈氏設計」という記事が流れていた。以下は提供元である朝日新聞の記事の抜粋。 東京工業大は22日、大岡山キャンパス(東京都目黒区)に、日本出身の学生と留学生らが交流するため…

産経新聞に書評=奨学金悪玉論のウソを突く『今こそ奨学金の本当の話をしよう』

産経新聞2月18日朝刊に、『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』の書評が掲載されました!ウェブニュースにも載っています。 【書評】“奨学金悪玉論”のウソを突く『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』本山勝寛著 - 産経ニュース 「奨学金悪玉論」だ…

「日本には給付型奨学金がない」は嘘、でもその割合は?

一口に「奨学金」といっても、給付型と貸与型では大きな違いがある。奨学金といえば、一般的には給付型のイメージが強いが、日本では規模的には貸与型の割合が圧倒的に大きいため、イメージと実態の乖離が、先に挙げた奨学金批判につながっているといえよう…

『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』予約スタート!

新たに本を出します! これまでたくさんの本を書いてきましたが、人生で初めての新書であり、政策提言書です。 6年間書きためて、ようやく本の形にすることができた、今までで一番出したかった本です! テーマは「奨学金」。 タイトルは『今こそ「奨学金」の…

幼から大学まで公立私立の教育費の違いは?

公立に通うか私立に通うかで、生涯にわたってその教育費はどのくらい違いが生じるのだろう。文部科学省の「平成26年度子供の学習費調査」によると、幼稚園から高等学校までの学校教育費および学校給食費、学校外活動費を足した年間の学習費総額は、それぞれ…

意外に知られていない大学授業料免除制度

奨学金については、メジャーな社会問題として各種メディアに取り上げられ、多くの人が知ることとなった。一方で、同じ高等教育とお金に関わる制度である大学授業料免除については、メディアもまったくといっていいほど取り上げないため、一般的にはあまり知…

『最強の独学術』が書店に並び始めました!

Amazonで予約受付になっていた拙著『最強の独学術〜自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」』が販売開始になりました! Amazonでも、全国の書店でも入手可能です。特に大型書店では平積み展開されているかと思います。 受験、資格、語学、教養、ビ…

70年周期説と2020とこれからの学び

先日の8月15日で、日本は戦後72年を迎えました。日本はこれから、歴史の大きな転換点を迎えていくでしょう。そのターニングポイントは、様々な観点から考えると、2020年になることは間違いないと思います。 2020年には、東京2020オリンピック・パラリンピッ…

8月6日に読み継がれるべきマンガ

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1138件) を見る今日は8月6日。 広島に原爆が投下され、10万人以上の方が命を失い…

パラリンピック成功の鍵は教育にあり

都議選が終わり、東京都の立法府の布陣はかたまった。都議選は4年に1度行われるわけだから、この体制で東京は2020を迎えることになる。東京の重要政策は、教育、少子高齢化問題、防災、経済など様々あるが、この4年間の重要案件に東京2020オリンピック・パラ…

給付型奨学金の応募が少ない理由

6月28日付読売新聞の記事に「給付型奨学金、申し込み伸び悩む…受け付け延長」といった記事が出ていた。記事の一部を抜粋すると以下の通り。 2017年度から始まった低所得世帯の大学生らを対象とする返済不要の「給付型奨学金」について、今年度の進学者の…

奨学金減税を提言します

先日、東京都の私立高校実質無償化政策や教育費負担軽減などについて、月刊誌『第三文明』から取材依頼があり、5月1日発売の6月号にインタビュー記事「教育費負担の軽減は「未来への投資」である」が掲載された。東京都の私立高校実質無償化については、先日…

開成から海外大20名合格、いよいよ東大よりハーバードの時代に

東大合格者数トップを誇る開成高校の2017年進学実績が公表され、そのなかに海外大学の合格者が20名も含まれていたことが話題となっている。以下がその合格実績。 大学 ・ハーバード大 1名 ・イエール大 1名 ・プリンストン大3名 ・シカゴ大 2名 ・コロン…

奨学金を借りる前にチェックすべき大学別延滞率

(145)今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。: 貧困の連鎖を断ち切る「教育とお金」の話作者: 本山勝寛出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2018/02/09メディア: 新書この商品を含むブログを見る貸与型奨学金を返せない人が増えていることが社会問題としてクロ…

東大合格者数にみる私立都立格差

先日、都内の私立高校一部無償化の方針についての論評を行った。私は基本的には賛成だが、その理由の一つとしてトップレベルの大学に進学するためには私立高校のほうが有利になる傾向にあることを挙げた。その具体的なデータの一例を紹介したい。都内の私立…

都私立校一部無償化について

小池百合子都知事が1月16日、一定の世帯年収以下の家庭を対象に、都内の私立高校を2017年度から無償化すると発表した。毎日新聞の記事を一部抜粋すると以下の通り。 東京都の小池百合子知事は16日、2017年度から都内在住の私立高生の約3割を対象に授…

才能より重要な「グリット=やり抜く力」とは?

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2016/09/09メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (12件) を見る『やり…

貧困家庭から大学進学できるようになるためには

健康で文化的な最低限度の生活 1 (ビッグコミックス)作者: 柏木ハルコ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/08/29メディア: コミックこの商品を含むブログ (23件) を見る(生活保護のリアルが分かるお薦めマンガ)年明けから、フローレンスの駒崎弘樹さんが…

一年の目標を公言すると効果があるのか?

新年を迎えたということもあって、年始に一年の目標を立てた人も多いことでしょう。そのなかでフェイスブックやブログ上で、あるいは周囲の人々に目標を公言した人もいれば、自分の胸の中にひそかにしまっていたり、なんとなくぼんやりとしか思い浮かべてい…

子どもは4万回質問する

子どもは40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力作者: イアン・レズリー,須川綾子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/04/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る『子どもは40000回質問する あなたの人生…

これも学習マンガだ!+50作品を発表

昨年、日本財団の「これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト」で、新しい世界の発見や学びにつながるエンタメマンガ100作品を発表し、話題を呼んだ。ネット上で多くのコメントが寄せられただけでなく、全国の学校図書館や市民図書館、書店からもポスター…

「子どもの貧困」社会的損失40兆円の衝撃

日本における子どもの相対的貧困率は近年上昇し続けており、2016年現在16.3%と、およそ6人に1人が「子どもの貧困」状態にあると言われている。一方で、「相対的」な貧困率であることから、食べるものや着るものにも困るというほどではないケースが多いため、…

給付型奨学金3万円の意味合い

国による給付型奨学金制度を新たに創設し、月3万円とする案が自民党や文科省で検討されているという報道があった。時事通信の記事を一部抜粋すると以下の通り。 大学生らを対象にした返済不要の給付型奨学金創設に関し、政府・自民党は21日までに、月3万円を…