明日からニューヨーク、ワシントンDCへ「1泊4日」(バスで2泊)の貧乏小旅行へ行ってきます。
貯金もつきてきたので、春休みに夫婦で行ける最大限のトリップです。
ワシントンでは世界銀行やNGOなども回りますが、「桜」を見届けるのが最大の目的です。満開は4月1日のようですが、今年は早めに咲くことを願います。
ついでに、日米「桜」外交に貢献したエリザ・R・シドモアさんについて触れておきます。
彼女はお兄さんが横浜領事館に勤務していたこともあり、1884年に初来日しました。日本と日本人に魅せられた彼女は、1891年に「日本での人力車旅行」という本を著し、その中で日本各地の桜の名所を紹介しました。1907年には日露戦争で捕虜になったロシア人に対する、松山収容所での人道的扱いをテーマとする小説を発表しました。その後、彼女らがタフト大統領夫人に働きかけ、1912年日本の桜がワシントンに贈られるのです。不平等条約改正の1年後であり、もうすぐ100周年ということになります。武士道に基づく文化と、桜を愛でる日本人の精神に深く魅せられた彼女は、新渡戸稲造とも親交があったそうです。(参考サイト)
ということで、ワシントンの桜は、僕がハーバード松下村塾で進めている日本のソフトパワー研究で取り扱った日露戦争のケースとも関連するということになります。言い方を変えれば、日米友好史の歴史的ポイントであり象徴であると言えるでしょう。
そんな桜がやさしく迎えてくれることを祈りながら・・・
敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花
〜本居宣長