ニューヨークでの夜はブルックリンからマンハッタンの夜景を眺める。人も少なく(ある意味危ない)、川からの涼しい風が心地よい。ブルックリンブリッジを歩いて渡るも、想像以上にかなりの距離。しかもバスの時間がせまってきた。重たい荷物を抱えながら、汗を流して小走り早歩き。夜の危険なマンハッタンをなりふり構わず歩く歩く。
出発時間ぎりぎりセーフで、23時のチャイナタウン最終バスにたどり着く。バスに乗ると回りは黒人さんばかり。かなり恐い・・
汗をしたたらせながら、貴重な睡眠時間を揺れるバスでむさぼる・・・
気づくとバスは止まり、周りは誰もいなくなっていた。意外に早く着いたらしい。時間は2時半。ちょっと待て。2時半は早すぎる・・ホテルをとらずに、バスでの睡眠だけで済ませるという無謀な計画はここにて破綻した。
場所はチャイナタウン。時間は2時半。周りに人気はないが、黒人さんが数人うろついている。空いてる店もない。寝床なし。逃げ場なし。やばい。
泣きたくなる気持ちを抑え、態度だけは平然さをつくろいながら、1時間ほどうろついて、ようやく「逃げ場」を発見。そこで、夜が明けるまで休むことに。
いや〜、ほんとに危なかった。こんなバカで無謀なハーバード生もいるんだなぁというぐらいに流していただければと思いますが、皆さんは決して真似をしないでください。
さて、本題のワシントン。
ますは欠かせないホワイトハウスとワシントンモニュメント。
30度近くまで上がった真夏のようなワシントンの日差しを浴びて、気持ちよくお昼寝。
そして、一番の目的だった桜を見届けに。
あいにく、一番の見所と言われるタイダル・ベイスンほとりの桜はまだつぼみでした。これが満開になれば、どれだけ美しかったでしょう。しかし、30度真夏日の翌日には、街中の桜がいくつか花開いていました。危険な目に遭いながらもわざわざ来たかいがありました。
こちらは、ケネディ大統領や戦死者たちが眠るアーリントンの国立墓地から観たワシントンモニュメント。右は、映画で有名になった硫黄島の星条旗。周りの人と比べると分かると思いますが、かなり大きかったです。
どちらもほんとにきれいでした。アメリカはどこに行っても戦争に関するモニュメントやお墓が美しく整備されてあります。前に、ハーバードで「アメリカの戦争の記憶」をテーマにした講演を聴きましたが、「英雄」をつくり「星条旗」を国家統合の象徴としてきたアメリカの一端を感じました。
そんなアメリカの数ある戦争の記憶、そして、日米激戦の最大の象徴でもある硫黄島の星条旗前でたたずんでいると、あたたかい風に吹かれ、胸が静かに熱くなりました。
自分が今こうしてアメリカで勉強できること。
幸せを肌で感じることができること。
先人たちの犠牲の上にあるのかもしれません。
どんな気持ちで死んでいったのか。どんな希望と願いを託して命をかけたのか。
その願いに応えることができているか。そんな彼らと僕はつながっているのか。
戦争を否定するのは簡単だし、過去を謝るのも簡単かもしれない。だけど、今、自分に何ができるのか。
過去を抱いて、未来を見つめ、今を生きること。
ワシントンは、そういう風が吹いていました
【追記】
・ほかに、ネットワーキングイベントの一環であるOB・OG訪問としてWorld Bank(世界銀行)や国際NGOのAshokaなどを訪れました。こちらも機会があれば書きます。
・ボストンマラソンまであと20日間を切りました。昨日は、90分間約18キロ走りました。筋肉が硬直した感じなので、もう少し走るとつるかもしれません。もっと走りこもうと思います。