「教育こそ自由の実践である」―ハーバードで教育を学んで最も印象に残った言葉だ。
最近、そのことが実感として、あるいは逆に皮肉として感じられたのがミャンマーの学校。私の勤める日本財団ではアジア各国の辺境地域で学校建設を進めているが、その中でも特殊な事情にあるのがミャンマーの小学校建設。厳戒な言論統制を敷く軍事政権下で、反政府勢力の支配下にあった少数民族の生活する辺境地域は、インフラ、教育、医療ともに開発が遅れている。しかも、民主化を強いるNGOが入ることを極度に嫌うため、西側諸国や国際機関の支援も入らない。
しかし、そんな場所だからこそ「自由の実践」が必要なのだと思う。自らの未来を自らで切り拓くのための力。どんな困難があったとしても、あきらめずに自らの知恵で乗り越えていく力。大切な家族を病や危険から守る力。そして自分の夢を叶えるための力。
下の動画は住民のエンパワーメントを目的とした住民参加型の学校建設プロジェクトについての紹介ビデオ。