今回のミャンマー出張の目的は、安価で国民に信頼もある現地の伝統医療薬を「置き薬」のようなパッケージにして病院も薬局もない辺境地域の村に配置するという事業のため。それにより、医療が行き届かない人々にも、風邪や下痢など簡単だが最も多い病気に対して、基本的なケアを行えるようにしようというものだ。
今日はその現場を視察したが、昨日はヤンゴン市内の伝統医療病院と伝統医薬品工場を訪問した。病院ではたくさんの人々が入院、あるいは外来で通院しており、伝統医療に対する国民の信頼度が伺われた。入院患者の大部分は脳卒中だそうで、その原因となっている高血圧や糖尿病を、伝統医療によって緩和させるというものだ。ちなみに、ミャンマーでそれらの病気が多いのは、おそらく食事が脂っこいからだそうだが、確かにそれは実感する。
工場では、写真にあるように、100%自然のもの(主に植物)からできた粉末やスプレー、塗り薬、カプセルになった伝統薬が流れ作業で大量に製造されていた。どうやら伝統医療はミャンマーでは成長産業らしく、この工場もだいぶ景気が良く、新しい工場を建設する予定だと語っていた。帰り際には伝統薬セットのお土産までもらってしまった。何事もチャレンジが大切。早速、一番安全そうな痛み止めのスプレーを使ってみた。恐る恐るぬってみたが、湿布のように肩がすーっとして確かに気持ちよかった。意外に結構いけるかも。
もらったお土産のなかでも一番人気(?)なのがどうやら「精力剤」らしい。国民にもよく知られている商品で、政府高官がこぞって使っているとか。そして、噂によれば軍政のトップタン・シュエ議長も愛用しているのだそうだ。本当かどうか分からないが、案外他の国でも人気になって日本にも輸出されてくる日も遠くないかも・・?試してみたい方はご一報を。