本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

米教育に最も影響力のある人物

今学期の授業もほぼ終了しました!

今日はリサーチペーパー(約30ページ)を一本書き終えて、ほっとひと息です。
妻と韓国人の友人と一緒に、韓国料理(カルビと豆腐チゲ)を食べに行きました。

アメリカの料理は正直おいしいとは言えないけど、いろんな国の料理を食べれるところがいいです。特に韓国料理好きには、食材もかなりそろっていてうれしいかぎりです。最近は柚子茶(ユジャチャ)にはまっています。


今日は面白い記事があったので紹介します。
Education Research Centerが「アメリカの教育に最も影響を与えた人・団体・研究」について発表していたもの(ダウンロード)をEducation Weekが取り扱っていました。

それによると、

1位 ビル・ゲイツ
2位 ジョージ・W・ブッシュ
3位 Kati Haycock(Education Trustディレクター)
・・・
6位 ビル・クリントン
・・・
9位 マーシャル・スミス(ハーバード教育大学院でEd.D、元教育省次官、ヒューレット財団教育ディレクター)


と、ビル・ゲイツブッシュ大統領抑えて1位になってることにおどろき。

団体ランキングでも

1位 米議会
2位 米教育省
3位 Bill & Melinda Gates Foundation

と、ビル・ゲイツ夫妻の財団が3位に入ってます。

圧倒的な資産を慈善活動に使っていますが、その中でも教育は大きなウェイトを占めているもよう。(1000億円以上を中等教育改善に、1000億円以上を大学生奨学金事業に)
一民間人(しかも元ビジネスパーソン)がときの大統領よりも、一国の教育に影響力を持つということがあり得るんだということが新鮮であり、すごく刺激を受けます。
アメリカの財団やNGOは単なる慈善活動というよりは、研究を元にした戦略的な支援を行っているところが多く、僕の専攻出身者も、このゲイツ財団やフォード財団に結構就職するみたいです。

日本では、それほど影響力のある財団・NGOシンクタンクは、まだまだなかなか見られないように思えます。
僕は、日本の非営利団体(学校法人も含めて)を活性化させるような仕事をしたいとも考えているので、アメリカの非営利マネジメントはぜひ学んでおきたいですね。

ちなみに、リソースランキングでは
1位 NAEP(National Assessment of Educational Progress、全米学力テスト推移を公表)
2位 Education Week(教育関係の週刊新聞、5万部発行、オンライン有料ユーザー70万人)
3位 NCES(National Center for Education Statistics)
4位 New York Times
5位 米教育省
・・・

となっています。
NAEPが1位となっていることを考えると、日本でも来年度から再導入されることになっている全国学力テストの影響力も、かなりのものになることが予想されます。ただし、どの程度データ公開するかにもよりますが。
また、日本には、Education Weekにあたるような、教育関係のメイン情報誌がないのは少しさびしいですね。
日刊紙では、朝日新聞と読売新聞といったところでしょうか。
団体では、文科省、臨教審、中教審大学入試センター日教組、東大教育学部河合塾、ベネッセとかが入るのでしょうか。
人では、安倍首相が確実にランク入りするでしょうが、他は誰になるのでしょう。
石原都知事有馬朗人氏(元文部大臣・元東大学長)などでしょうか。
つい最近までなら、文科省を最近退職した「ゆとり教育のスポークスマン」寺脇研氏も入りそうです。逆に、反対論陣のの苅谷剛彦東大教授や和田秀樹氏も入るのかな。
教育再生会議の委員になった陰山英男葛西敬之JR東海会長なども考えられそうです。
こう考えると、非営利団体の長は、あまり顔が見えてこないですね。僕があまり知らないだけかな。。


日米の教育事情、今後の展望も、こんな切り口からも見えてくるのかもしれません。


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