合格するための過去問題集 日商簿記3級 '17年11月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)
- 作者: TAC簿記検定講座
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2017/07/12
- メディア: 大型本
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簿記3級は毎年30万人もの人が受験するメジャーな資格試験の一つです。秋の試験に向けて準備している人もいるのではないでしょうか。そこで、1週間で簿記3級に合格できる独学術を紹介します。
私は職場の業務命令として、簿記3級を取得しなければならないというときがありました。既にバリバリと仕事が入って、1ヶ月に1回は長期の海外出張に行っていた時期です。本も書いていて、原稿の締め切りにも迫られているような状態でした。周りの同僚たちは資格スクールや簿記講座に通っていましたが、私はそんな時間は確保できそうにもありませんでした。
そこで私は、簿記3級を1週間の独学で合格するというプランを立てました。これまで簿記なんて勉強したことがないし、好きでもありません。ただ会社の命令として資格を取らないといけないので、期日を定め目標設定したのです。
実践したのは、私が<独学1.0>と称している、以下の独学法です。まず、合格体験記と戦略の研究です。簿記3級はネット上にもたくさんの合格体験記や対策法が載っているので、週末にそれらをざっと読んで戦略を練り、自らのモチベーションを挙げました。さらに、過去問もまずは一度やってみました。まったく勉強していないので、当然ほとんどできませんが、どんな試験なのかをだいたい理解して、勉強するためのポイントをつかむためです。
戦略としては、合格基準が70点以上ということを知り、完璧にマスターしなくても、ある意味1週間の付け焼刃でもなんとかなるということを確認して計画を立てました。100点や90点狙いであれば、対策の仕方や時間のかけ方は異なりますが、あくまで資格取得という目標の達成であれば、70点以上取れれば十分なのです。70点代後半を取るくらいの対策が、効率的には一番よいといえます。
次に過去問題集と、『10日で合格(うか)る日商簿記3級最速マスター』という参考書を購入しました。試験対策には過去問や模擬試験は必須ですし、後者の参考書は短期間で対策をするのに適していたからです。その参考書は約360ページが10日間分として分けられているのですが、私は1週間で合格したかったので、5日間でその参考書を一通りやって理解するという計画を立てました。つまり1日で2日分です。1日分は30ページ前後なので、私の場合は1日60ページ前後進めればよいわけです。
10日で合格(うか)る!日商簿記3級最速マスター (最速マスターシリーズ)
- 作者: 会計創研総合研究所日商簿記試験部
- 出版社/メーカー: 東京リーガルマインド
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
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これを仕事で超多忙ななか実践するために、「朝独学」を実践しました。朝4時に起床して、出発準備を始める7時までの3時間が勉強時間です。夜に長時間残業や飲み会が入っても、朝起きさえすれば時間は確保できました。睡眠をとっているので、疲れも夜ほどは貯まっていません。これを平日の5日間続けることで、10日分360ページの参考書は一通り読んで理解することができました。
次に、試験本番直前の土曜日に、過去問をやります。本番通りの2時間をはかっての実践です。自分で答え合わせをして、間違えたところの解説をチェックして復習します。土曜日は仕事がないので、丸一日使えるため、このセットを3回行いました。合計で約10時間です。2回目、3回目には70点以上を取れたので、これはいけるという感覚を得ました。さらに、夜寝る前には、過去問を3回実践した感覚で、もう一度参考書も読み返し、特に間違えた苦手ポイントを復習しました。
日曜日の本番当日は、コンディションを最高の状態にするため、4時起床ではなく、無理なく6時過ぎにします。電車で試験会場への移動中に、もう一度参考書を読み返します。これで全ての対策は終わりです。
結果は、計画通り1週間で簿記3級の合格でした。簿記3級程度のさほど難解ではない資格であれば、こういった短期集中型の独学でも十分に合格できます。ぜひ<独学1.0>で、効率的な資格取得を実践してみてください。
上記の独学術は、他の資格試験にも応用が可能です。また、他にも、あらゆる目標達成に効果的な独学のポイントを、拙著『最強の独学術』でまとめているので、参考にしてみてください。