本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

朝時間は独学のゴールデンタイム

私は4人の子どもがいて、ベンチャーのような雰囲気の職場でバリバリ仕事をやっていますが、仕事とは別に社会人生活10年で11冊の本を出してきました。だからなのか、人からよく、「一体いつ本を書いてるの?」とよく聞かれます。

 

その答えは「朝時間」です。

 

現代人は夜型の人が多いと思いますが、朝起きたあと、朝食前の早朝の時間は意外に集中力が高まる時間です。楽しいテレビもやっていなければ、SNSもほとんど投稿やメッセージがなく、静かな落ち着いた時間帯です。

 

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私は、社会人になり、特に子どもができてからは、早朝の時間をフル活用するようにしています。というのも、子どもを夜寝かしつけているときに一緒に眠くなってしまい、そこから目を覚まして夜に勉強モードに入るのが難しいと感じたからです。そうであるなら、子どもと一緒に夜は早く寝てしまい、その代わりに朝早く起きることで、朝のまとまった時間を勉強や読書、執筆の時間にあてています。

 

夜の会食が入るときや、残業で遅くなる日も、疲れて帰ったあとに勉強モードに入るのは体力的に大変です。疲れている夜に無理をして励むより、睡眠をとって体力を回復させたほうが、心身がリフレッシュした状態で独学にのぞむことができます。集中を邪魔するものもないので、「フロー」に入りやすいです。まさに、独学のゴールデンタイムです。

 

早寝早起きが一度習慣化されると、必ず朝は目が覚めます。夜に勉強したり、執筆したりすると、ついつい深夜まで夜更かししたり、徹夜したりしてしまいます。1,2日であればそれでもよいですが、体をこわしては長続きしません。一時的に無理をしてがんばっても、結局は習慣化できないのです。逆に早起きが習慣化されれば、独学時間を自動的に確保できるのです。

 

朝時間だけで大学生の勉強時間を越えた

私は毎日5時に起きて、最低朝1時間、通常は2時間、勉強や執筆活動に時間をあてています。特に明確な目標を立てて集中しているときは、さらに早く朝4時頃に起きています。そうすると、朝だけで1日3時間も独学時間を捻出できます。

 

朝1時間を続けるだけで年間365時間になります。これは、一日10時間の勉強を36日間、つまり夏休みをほぼまるまる勉強したのと同じ時間です。夏休みは「受験の天王山」といわれていますが、それと同じくらいの独学時間を、朝1時間を続けるだけで実践できるのです。

 

私が社会人生活10年間で、仕事で成果を出しながらも、4人の子育てにも手を抜かず、11冊の本をコンスタントに書き続けられてきたのは、朝の独学ゴールデンタイムを習慣化させ、継続し、コツコツと積み上げてきたからです。10年間でおよそ5000時間は朝の独学を実践してきました。

 

ちなみに、大学の卒業に必要な単位数は124単位で、1単位あたり必要とする学習時間が45時間とされているので、大学卒業に必要な学習時間の合計は124×45=5580時間です。このうち講義時間は通常1単位あたり15時間で、残りの30時間は予習復習や課題、研究などの時間なので、大学4年間の講義時間は1860時間、その他の自主学習の時間が3720時間です。日本の大学生は、講義の時間以外あまり勉強しないので、実際には4年間の学習時間は3000時間くらいなのではないでしょうか。

 

私の朝時間だけで、普通の大学生が4年間に勉強するよりも多くの時間を独学してきたことになります。朝、いつもより1時間早く起きることを習慣化するだけで、人生に大きな違いをもたらします。最初は30分だけでもよいです。ぜひ朝の独学ゴールデンタイムを実践してみてください。

 

※この記事は『最強の独学術』より原稿を引用編集しています。他にも目標達成のために役立つ独学のポイントを知りたい方は、ぜひ『最強の独学術』 をご一読してみてください。

最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」

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最近のベストセラー『神・時間術』でも朝時間は集中力が高まる時間として薦められていますね。 朝時間、実践してみてください。

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

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