先日ご報告しましたが、6月1日をもちまして日本財団パラリンピックサポートセンターへの出向期間が終わり、日本財団にて新設された「子どもの貧困対策チーム」のチームリーダーに就任し、同事業に責任を持つことになりました。
「子どもの貧困対策」という、日本社会のなかでも最も深刻で、かつ大きな、すぐに解決の道筋が見えない難題の一つに取り組むことになり、身の引き締まる思いです。
何より、私自身が「貧困家庭」に育ち、親が家にいない、親の収入がゼロという状態から、奨学金や様々な機会を与えられ、今に至っています。貧困家庭の子どもだった「当事者」として、この問題に生涯をかけて取り組みたいと思っていたところ、まさにその事業の責任が与えられました。天から与えられたミッション、「天職」として、全力を尽くしてまいります。
(145)今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。: 貧困の連鎖を断ち切る「教育とお金」の話 (ポプラ新書)
- 作者: 本山勝寛
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2018/02/09
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
日本財団では、子どもの貧困について3年ほど前から調査を始め、その調査研究に基づき、貧困の連鎖を断ち切るため、子どもたちに「第三の居場所」を提供する事業をスタートさせています。この事業を本格化させ、しっかりと子どもたちが自立できる力をつけられるようサポートすること、そしてその規模を拡大させ、より多くの子どもたちにそういった機会と環境を提供できるようにすることがミッションです。
子どもたちの成長こそが未来をつくっていきます。子どもの貧困は決して他人事ではなく、すべての人に関わる社会的イシューです。子どもたちが成長していくことで、未来の社会が変わっていくと信じています。
子どもの貧困による格差をなくすため、我が天職として、全力を尽くし、闘ってまいります。
日本財団のホームページで事業の紹介と寄付の募集もしております。みなさまにもぜひご関心お寄せいただき、お力添えいただけましたら幸いです。