本山勝寛 SNSフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

行政刷新会議事務局長に東京財団加藤会長

昨日の夕刊で朝日新聞が一面に「刷新会議事務局長、加藤秀樹氏を起用へ」の記事を抜いた。今日の朝刊などで各紙も追っており、加藤氏を軸に民主党側が調整で一致しているが、産経の取材では当の本人はまだ打診も受けていないとのことだ。

加藤氏といえば東京財団の会長。東京財団は、オフィスが私の勤める日本財団ビルの3Fにあり、姉妹財団の一つ。ビル内の食堂でもよく加藤会長をみかける。
朝日の記事にもあるように、民主党が財源確保と「脱官僚」の頼み綱としているのが「事業仕分け」で、加藤氏や「構想日本」が東京財団の協力を受け、日本財団で行っていた活動だ。総選挙前には、民主党だけでなく、自民党も無駄遣い撲滅プロジェクト(ムダボ)チームなどが行っており、総裁選に立候補した河野太郎議員もその旗振り役だ。

民主党自民党に対して、東京財団日本財団がどうのこうのということはないし、政策に対しては是々非々で臨むことになるだろうが、加藤会長の行政刷新会議事務局長が決まったら以下の点で面白いと思う。
それは、官と民(シンクタンクNPO、大学、あるいは天下り先として批判されている公益法人)の往来が始まるということだ。
加藤さんはもともと大蔵官僚。辞職して自前のNPOシンクタンクをつくり、今は東京財団という非営利民間系では最大規模のシンクタンクの代表だ。それが再び官に戻り、霞が関改革を行うのなら「往来」が成立することになる。もともと東京財団には、若手脱藩官僚が多いのだが、逆のパターンは少なかった。今後は永田町、霞が関も新しい試みを挑戦していくなら、民間シンクタンクNPOの知恵や人材が必要となってくるだろう。
それと付け加えるとしたら、安易な天下り批判は簡単だが、今後は「あがり」の幹部が公益法人に下るのではなく、若手官僚がもっと自由に民間に飛び込むようになってほしい。霞が関にはまだまだ熱く優秀な人材が多い。彼らの熱が冷める前に、いろんな世界を往来し、その才能を各方面で発揮してほしいものだ。

いまさら官も民もへったくれもない。志ある人間が日本をよくしていくために切磋琢磨し合う社会になってほしい。

当ブログを応援して下さる方はこちらを1クリックお願いします◆人気ブログランキング◆