AERAの今週号で「はてな」社長の近藤淳也さんの特集記事が組まれている。文章はITジャーナリストの佐々木俊尚氏で、近藤さんの特徴を浮き彫りにしながら、はてなと近藤さんの紆余曲折の経緯がまとめられていて面白い。
初めて知ったのは、彼が大学院中退してはてなを創業する間、自転車媒体専門のカメラマンだったこと。たぶん乗って走るだけでなく、メカとしても、それを使うユーザーとしてもほんとに自転車が好きで(前にもそのことについて書いたが)、それが技術を愛する姿勢なり、ネットの善の部分を信じる姿勢につながってるんだってことが感じられた。ITベンチャー起業家というより頑固な経営者、技術者と表現する佐々木氏のいうように、その素朴さ、不器用さがなぜか応援したくなる存在だ。ネットのなかの善意=光の部分をつむぎ出そうとするはてなの挑戦はこれからだが、一ユーザーとし応援していきたい。