アメリカで娯楽といえばやはり映画。
日本でも同時公開したパイレーツ・オブ・カリビアン3とスパイダーマン3を(例によって1枚のチケットで)観てきました。
中身については触れませんが、
パイレーツで面白かったのが、これまで登場してきた個性あるいろんなキャラクターがそれぞれの魅力を出してたところ。ロールプレイングやアニメ「ワンピース」(あんまり知らないですけど)みたいな感じでしょうか。
登場するパイレーツ(海賊)も国際的になってましたね。
ストーリーの中身自体はたいしたことないし、英語は相変わらず聞き取りにくかったですが。
スパイダーマンのほうは、主人公ピーター・パーカーの変貌ぶりがうけましたね。というかアメリカ人大うけ。最初から最後まで、アメリカ(大衆)好みのテイストで仕上がっていたかと思います。
恋愛、友情、親子、ライバルなどの人間関係の心の機微も楽しめました。
両者の映画を観て感じたことは、アメリカ流の善悪二元論がやや崩れてるところ。
主人公を中心軸としながらも、敵味方の出入りが激しく、敵側にも感情的にシンパシーを感じさせるようなストーリーが盛り込まれていましたね。
ここら辺は、アメリカの国内外の社会がより複雑・多元的になってきていることと関係があるのでしょうか。
最近は、カルチャーが与える大衆への影響を考えたりしますが、こういう子供も観る映画は教育上の影響とかも考えたりします。
子供用の映画はたいてい、基本的な倫理観・正義感によってストーリが構成されていて、映画の中での「かっこよさ」を通してそれが伝わっていくという機能を持っていますが、「悪」の背景にある人間的葛藤や心理的要因を描くことによって、痛みを共有する心を育てていく機能もあるのかなぁと感じます。
ところで、予告で気になったんですが、トランスフォーマーが映画化されるようですね。
僕が子供のころ、消防車なんかがロボットに変身するおもちゃで楽しんだヒーローたちが、今度はハリウッドのヒーローになりそうです。しかもスピルバーグが製作総指揮。
日本のアニメ・玩具界はやはり層が厚い。大人げなく観にいくかもしれません。w