ニューヨーク、ワシントンから帰ってきました。
今回の旅では、最近観た映画の舞台を訪ねてみようということで、ニューヨークでは“Night at the Museum”(現在日本で劇場公開されているナイト・ミュージアム)のモデルとなったMuseum of Natural History(自然史博物館)に行きました。
左上の写真の像は、セオドア・ルーズベルト大統領です。自然や世界各国の歴史を愛したルーズベルトの名言のようなものが、たくさん刻まれていました。(関連する日記(ハーバード人脈と日露戦争))右上の写真はメトロポリタン美術館ですが、こちらのほうが映画に出てきた感じの受付センターに似ていました。
全体的に映画とは少し違ったものの、今にも動き出しそうな恐竜やら動物やら古代の人々と出会えました。アメリカに来て、世界各国の生の人間や文化と触れることが多いですが、それらのルーツを観てみるとなんとなく今の姿も理解がいくというか、少し立体的にみえてくる感じがしました。また、ニューヨークに象徴されるグローバリゼーションの進展と各文化の持つオリジナリティの保存についても考えさせられました。(関連する日記「対談ジョセフ・ナイ」)
右下の写真は、四書五経の一つ孔子の『大学』の英訳本"THE GREAT LEARNING"で、「修身済家治国平天下」の部分です。感じるところがあったので、英文を引用しておきます。
Things being investigated, knowledge became complete.
Their knowledge being complete, their thoughts were sincere.
Their thoughts being sincere, their hearts were then rectified.
Their hearts being rectified, their persons were cultivated.
Their persons being cultivated, their families were regulated.
Their families being regulated, their states rightly governed.
Their states being rightly governed, their whole kingdom was made tranquil and happy.
博物館の正面に刻まれていた"TRUTH" "KNOWLEDGE" "VISION"という言葉。
地球を縦に結ぶ歴史と横に拡がる文明。
そして孔子のこの一節。
VERITAS=真実を大学の紋章とするハーバードにて国際教育を学ぶ一学生に、何かしら問いかけている気がしました。