まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

「掛け算によるイノベーション」日本財団13年の日々

日本財団13年の日々シリーズです。

 

13年前の新人研修3日目のブログ記事を転載紹介します。

 

2007年07月04日

「1+1=3」


関係団体の説明を聞き、挨拶回りにいった。
日本財団は、設立から関わっている関係団体が多岐にわたって存在する。主なものだけでも以下になる。

東京財団(政策提言)
笹川平和財団(国際研究、奨学事業)
・海洋政策研究財団
・ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(海洋教育など)
・笹川記念保健協力財団(ハンセン病撲滅)
・笹川医学医療研究財団(ホスピス緩和ケア)
・日本科学協会
・日本音楽財団
・日本太鼓連盟

東京財団加藤秀樹会長や、笹川医学医療研究財団の日野原重明会長などは有名だ。
自分の関心分野以外にも、多くの分野に関わっており、刺激を受けると同時に、自分自身のアンテナもより広く拡げていかなければと思う。

一方、各団体は組織的には独立しており、そのミッションや事業内容くは異なる。それぞれが重要で意義のある事業であることは間違いないが、それと同時に、各団体や各事業が共通のテーマ・目的に向かってより連携できる体制を整えることが重要であると感じた。

たとえば、自分自身が関心のある「教育」というテーマを考えるなら、海洋事業における海洋教育、国際の奨学金事業、医療・福祉分野におけるボランティア活動、文化・スポーツにおいても多くが教育的側面を持っている。各団体がそれぞれの目的、得意分野と関連する中で教育と関わりのある事業を行っているのだろうが、教育というもの総合的に考えて効果的に資源配分できているかは分からない。
少なくとも、日本財団助成金を出している事業に関しては、優先順位を明確化した目的(例えば、「若年自殺者の低下」や「国際的リーダー人材の育成」など)を達成するための統合的、戦略的な資源配分が必要かと思われる。
昨日の話に出た、「1+1=3」という概念もそういったことと関連するのだと思う。「10+10=20」に留まるのではなく、「10×10=100」の成果を出すことが求められる。

まだ、自分自身は、助成の意思決定がどのように実施されているかもつかめていない段階だが、そういった観点からも、助成の意思決定や関係団体との関係を学んでいきたい。

(団体名・役職は当時)

 

1+1=2ではなく、1+1=3にする。

10+10=20ではなく、10×10=100にする。

13年前のこの発想を100%実践できているかといったら、正直まだまだ十分とはいえない。しかし、少しずつだが、その端緒は開かれ始めているかもしれない。

 

日本財団のグループ団体は上記よりもさらに新設団体が増え、創設と同時に私が出向した日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)もその一つだ。パラサポで培った経験をいかし、日本財団とのコラボレーションも少しずつ生まれている。

 

ブルーシーグリーンランド財団(B&G財団)とは教育事業のコラボとして、「第三の居場所」事業を協働して展開しており、つい先日その第一号拠点が大分県杵築市でオープンした。

www3.nhk.or.jp

 

日本財団は職員百数十名の小さい組織だ。各チームには数名しかいない。

少ない人数で大きな社会的インパクトを創出するには、単純な足し算を積み重ねるだけでなく、10×10=100に、100×100=10,000にする「掛け算の発想」を実践する必要がある。

 

掛け算によるイノベーションをどう生み出すか。

 

13年前に書いた入社3日目の自分の言葉が、今の自分自身に問いかけている。