まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

ゲバラの足跡とハンセン病

ペルーのアマゾン地帯に位置するウカリヤ州プカルパを訪問した。首都リマから飛行機で1時間程のところだ。

ハンセン病の患者、回復者の方々とお会いし、当地のハンセン病対策の現状を視察するためだ。ペルーは、隣国ブラジルが世界第2位の年間新規患者3万人を抱える蔓延国にもかかわらず、患者数としては年40人程とハンセン病の問題はほぼ収束に向かっている。
ただ、今回の訪問で興味深かったのは、ある人がこの地を訪れ、ハンセン病患者たちと交わり、人生の転換期を迎えたからだ。
そのある人とはチェ・ゲバラである。

いわずと知れたカリスマ的革命家で、カストロキューバ革命を指揮し、南米や他の国にも入っている。ゲバラの顔をプリントしたTシャツでも有名だ。数年前、ゲバラが若き頃南米大陸をバイクなどで縦断した旅を題材にした映画『モーターサイクルダイアリーズ』も上映され、私もDVDを借りて観た。そのときは強く意識していなかったのだが、映画の中で、医学生だったゲバラが旅の途中、ハンセン病療養所まで川を泳いで渡り患者と触れ合うシーンが映し出されている。その療養所とはペルー・アマゾン地帯イキトスにあるサン・パブロ療養所のことだ。

モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)

モーターサイクル・ダイアリーズ (角川文庫)

今回私が訪問したのはイキトスよりも南のプカルパだが、ゲバラの日記を読むと、このプカルパの地も訪れハンセン病患者や医師らと交流しており、そこからイキトスまで手造りのいかだでサン・パブロ療養所まで移動している。プカルパから同療養所までは現在も船で通常4日間もかかり、療養所も使われていないそうで、今回そこまで行くことは断念したが、ゲバラの足跡を感じられる旅だった。日記には、別れの前の最後の夜に、目が見えなかったり、手が障害で曲がっている患者たちが自分たちのために演奏と歌を披露してくれたことが印象深く描かれている。

ゲバラは医学部卒業前のこの旅で何かを感じ、人生の行き先を変えていった。私自身は今、世界の旅の途上にある。

当ブログを応援して下さる方は1クリックお願いします→人気ブログランキング