韓国の次期大統領候補でもある朴槿恵(パククネ)氏がハーバードで講演しました。
韓国最大野党ハンナラ党の前党首で、日韓国交正常化を進めた朴正熙大統領の長女でもあります。
朴氏が特に強調したのは、ノムヒョン政権以来揺れている韓米関係の修復。講演前に朝鮮戦争で亡くなったアメリカ兵のお墓参りをし、そのとき以来の継続したアメリカの支援に対する感謝を述べていました。「アメリカは友人以上に兄弟」だという表現が印象的でした。
北に対しても、「兄弟」という表現を使っていましたが、核問題やスパイなどの基本的事項の解決がなければ、友好関係は結べないとのスタンスです。
質疑応答では、ケネディスクールの日本人学生が日韓関係について質問。
「日本は重要な隣人。嫌でも引越しできない関係だから。」と言って、笑いを誘ってました。経済、政治、文化あらゆる面におけるパートナーシップはこれからも進めていく。一番難しいのは歴史問題。過去の歴史において、韓国が被害者、日本が加害者という事実は変わらない。日本人は韓国人の感情を汲み取る必要がある、といった感じのこと述べていました。
スピーチは英語原稿。
質疑応答は通訳をはさんででしたが、英語での質問はだいたい直接聞きとっていたかんじでした。
質疑応答時にアドリブで韓国語で話していたときの印象は、親しみを感じやすい身近で平易な話し方だったので、国民にとっては分かりやすいリーダーなのかなと感じました。これも女性リーダーの特徴でしょうか。
それにしても、大統領選挙前にハーバードで講演し、韓米関係を強調するところはさすがです。
日本の政治家もぜひ来てほしいですね。
先日はハーバード初の女性学長について触れましたが、女性リーダーの出現が目立つ今日この頃です。