いま韓国に来ているので、韓国の教育ネタを。
ずいぶん前にも書いたが、韓国の英語熱、留学熱は非常に高い。
そして、韓国で今最も人気のある高校が、国語と歴史以外は全ての授業を英語で行う「ウェゴ」と呼ばれる外国語高校や民族史観高校など。ハーバードをはじめとするアイビーリーグや英米のトップ大学に多数の卒業生を輩出していることで人気が集まっている。
一昨年くらいに読売新聞の教育ルネッサンスでも特集されていて、日本でも知っている人もいるかと思うが、最近、ニューヨークタイムズでも特集された。(記事はこちら)
NY Timesによると、韓国のハーバード志願者は2003年の66人から213人とここ数年で3倍に跳ね上がり、韓国人ハーバード学部生37人はイギリス、カナダに次ぐ3番目だそうだ。
確かに、この数字はキャンパスにいるとかなり実感のあるもので、さらには米国籍のコリアン・アメリカンもいれるとかなりの存在感がある。おそらく、出身国や人種による「見えない壁」を取り払うと、さらに韓国人の合格者数は増すだろう。
というのも、タイムズにもあるように、韓国でも有名な大元(テウォン)外高や民族史観高校などの学生は、SATと呼ばれる米大学入学共通試験のスコアがほぼ満点(2203/2400)で、アメリカのボーディングスクール(2085; Phillips Exeter, NH)のそれを大きく上回っているからだ。
ニューヨークタイムズの記事は、韓国のそういった学校の異常なまでのIvy熱と勉強中心の生活スタイルを詳細に記しながら、驚きとある種の羨望とともに疑問を投げかけている感もある。
私はこういった学校が日本にもあってよいと思う。願わくば、良質なテキストや教師に刺激された学生たちが世界のあるべき姿を議論するような余裕まで持てると最高だが。