まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもサポートTチームリーダー兼人材開発Tチームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

クリスマスと一人の男

ボストンでクリスマスを迎えたときに書いた日記を読みなおした。今もその気持ちは変わらないが、息子と一緒に初めてクリスマスを迎え、その気持ちを改めて強くした。

Merry Christmas!
今年もクリスマスがやってきましたね。
世界中の人々が楽しみにし、世界中の人々が幸せになる日。

クリスチャンならまだしも、なぜ人は皆、この日を祝うのでしょうか。

最近は、最大のキリスト教国であるアメリカでも、“Happy Holidays!”と言って、この時期にある「ハヌカ」という祝日を祝うユダヤ教の方々の立場を考慮する言い方になっていたりもします。

クリスマスが世界中に伝わったのは、こういった寛容や平等の精神のため?
それとも宗教色がなくなったから?
あるいは強力な商業効果をもたらすから?

どれもそうかもしれません。

けれど、僕が毎年、この日に想いを馳せるのは、やはり、一人の男の生き様についてです。

当時、ローマ帝国の属国だったイスラエルの片田舎で、大工のに生まれた彼は、30になって、人々に自らの信念を説くようになった。その言葉と生き様は、人々の心を打ち、多くの民衆が彼のもとに集まるようになった。人々は、彼が真の平和と幸せをもたらす人だと期待を抱くようになる。そのことをよく思わない、宗教指導者や政治指導者は、彼を抹殺することにした。出発して3年後、33歳だった。

彼は死の最期まで、自らの教えを実践した。
それは、「汝の敵を愛せよ」ということばだった。

彼の死は、当時の数ある死刑のうちの一つにすぎなかった。しかし、彼の語ったことば、生き様、そして死に様に触れた一握りの人々は、自らがそのように生きようと誓い、その教えを伝え始めた。その中には、同じような死を辿った者も多かったが、300年の後に、当時世界最大の国、ローマの国教となった。現在では、世界中の人々が彼の誕生日を祝っている。

彼が、律法(ユダヤ教の教え)の中で最も大事なものは何かと問われて、答えたことがある。

「心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ。また、自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ。」(ルカ伝10/27)

それは、彼が創り出した言葉ではなく、人々に伝えられていたが、行われていなかった言葉だった。
彼は、キリスト教という新しい宗教を作りたかったわけではないのだろう。
彼は、全てのものを、
そして、一人の人を、
愛したかったのだとおもう。

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