OECDが実施している国際学力調査PISAは、日本でも、その順位が最近軒並み下がっていることで有名になったわけだが、逆に各教科でトップに立っているのがフィンランドだ。その教育の秘密を知ろうと、世界の教育界ではフィンランド詣でが進んでいる。
フィンランドの教育は歴史的に高水準にあったわけではなく、1992年からの経済不況下の危機感とともに教育改革も始まったという。
その教育改革の担い手となったのが、オッリペッカ・ヘイノネン。中学校教師を経て、91〜94年まで教育大臣特別顧問。94年には29歳の若さで教育大臣に就いている。それから6年間教育大臣をつとめた。
オッリペッカ・ヘイノネン―「学力世界一」がもたらすもの (NHK未来への提言)
- 作者: オッリペッカヘイノネン,佐藤学,Olli‐Pekka Heinonen
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/07
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 82回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
「世界1位」を誇るフィンランドの教育の土台は、この30そこそこのヘイノネンが築いたといっても過言ではないようだ。
少人数教育や教師の専門性向上、教育機会の平等の徹底などを通してフィンランドの教育水準が高いことは知っていたが、それを29の若き教育大臣が推進したことは上記の本を読んで初めて知った。
私はいま27。
常識の殻を破らなければ。