最近、教え子からの受験報告を聞きます。
教え子というのは、韓国で教えていた子たちです。
僕は韓国で1年半留学していた間、国際学生寄宿舎(主に日本とアメリカから来ている留学生の寮)で学習指導の教師をしてました。(僕は主に日本人担当です)
先進国以外の国で学校に通う日本人子女は大抵、インターナショナルスクールか日本人学校に通う場合が多いのですが、そこの子たちは現地の学校に通って、普通に韓国人と一緒に勉強します。
財団が主催している留学支援制度で、留学生たちはだいだいが上記の寄宿舎で生活します。
不慣れ(だった)韓国語で勉強するわけですがから、当然最初のほうは勉強(特に国語や歴史)についていけない子も多いですが、何年かすると勉強熱心な韓国人よりも良い成績をとる子も現れます。
彼らは、韓国人と切磋琢磨しながら、歴史の時間では日帝がどんなに悪いことをしたかということを延々と聞かされながらも耐え、韓国の良さも悪さもたくましく丸呑みします。
逆に、インターナショナルスクールに通う子は英語ができるという利点がありますが、せっかく現地にいるのに現地の言葉を修得しないで帰国したりアメリカの大学に行く子が多いそうなので、その点については残念に思います。
僕がいたころ、特に、日本の帰国子女枠による大学受験について調べて、生徒たちに指導しました。
帰国子女受験は、圧倒的に英語圏からのほうが有利で、英語ができれば慶應でも上智でも比較的容易に受かるようになってい(ると思い)ます。そういう意味では、英語圏でなくても、インターナショナルスクール出身は有利です。
逆に、現地校に通って、現地の文化や言葉(ここでは韓国語)を理解しても、それを活かせる場が少ないです。
韓国語で帰国子女受験できるのは、東大が数問中一問、それと外大、亜細亜大などの一部です。
おかげで、彼らの指導をするときには大変困りました。
韓国での英語教育は受けてますが、第二外国語で英語を学んでいるわけで僕が赴任したときはかなり厳しい現状がありました。
それでも指導する中で、
教え子が第一志望の大学(早稲田、御茶ノ水など)に受かっていきました。彼らの報告を聞いたときはかなりうれしかったです。
そして、最近は当時高2だった子たちが同じように受験してます。既に御茶ノ水、梨花女子(韓国で一番有名な女子大)、大阪府立などの合格報告が聞け、東大受験も数名ひかえています。
韓国の現地で学んでいた彼らが、さらにアメリカに行くことは大変困難でしょうが、それどころか日本に帰ることすらも現行の帰国子女受験制度では大変です。
しかし、苦労して海外生活を経た彼らが日本に帰ってできること、そして彼らがそこで学ぶこと自体にも、ユニークな何かがあると期待しています。
教え子の将来と自分の将来を想いながら、「留学」って何か、国を越えることって何か、たまに考えるときがあります。
自分自身の人生へのインパクトこそが、国や国際社会を変えていくインパクトになっていくのだと感じています。
教え子のみんなには最後までがんばってもらいたいです。
僕もがんばります。
P.S この指導体験はエッセイでもメインに書きました。
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