まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

黄熱病とアフリカ、生物と無生物の間

アフリカ開発会議TICADの最中、新たに創設された「野口英世アフリカ賞」というアフリカの医療発展に貢献した人に贈られる賞の授賞式が行われた。野口英世はガーナで黄熱病の研究中に自らその病気に感染し、亡くなった。アフリカと医学の発展のために殉死した野口は日本の英雄となった。

その野口が命を懸けて闘った黄熱病の予防注射を受けることになった。野口が殉死した地、ガーナと同じ西アフリカの一国ギニアを訪れるためだ。他にもマダガスカル島と向き合う東アフリカの国モザンビークも訪問する。アフリカは私にとって初めての大陸になる。私に今できることは少ないだろうが、そこで何が必要とされているのか、何が求められているのか素肌で感じ取りたい。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

昨年のベストセラー福岡伸一氏の『生物と無生物のあいだ』も野口英世の話から始まる。数々のウェイルス発見の功績のほとんどが実は間違いだった野口に対する、日本と海外での評価の違いから入り、ウェイルスという「犯人探し」の科学的方法、そして「生命とは何か?」という根源的問いに読者を引き込んでいく。科学本がここまでおもしろい文章になるのか、と物書きの端くれとしても感嘆せずにはいられなかった。

アフリカは広い。私の見る世界はそのほんの一部にすぎないだろう。
黄熱病という一つの病にどれだけの生命が落ちたのだろう。その「無限分の一」である野口の命は、思い半ばで閉じられたが、それがむだであったとは思わない。哲学者がいのちとは何かを問い続け、キリストが愛とは何かを問い続けて十字架についたように。

一つのいのちに、無限の宇宙を感じられる、一人でありたい。

こちらの1クリックもよろしくお願いします◆人気ブログランキング◆