まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

タイトルのつけ方『16倍速』秘話

16倍速勉強法。

我ながら突拍子もないタイトルだ。実は、このタイトルは、企画をもっていく時点でも、原稿を書いている時点でも存在していなかった。私が最初に考えていたタイトルは勝利の勉強方程式』だ。本の文中にもかなり登場したこの本のキーとなる考え方だ。


          (写真:ジュンク堂池袋本店

では、なぜそのタイトルで通さなかったのか。それは編集者に聞いていただきたいのだが、「勝利」だとどうもコトバのパンチ、フックが弱いらしい。それで、前書きにもあった「100倍速」はどうかってことになったけど、インパクトは十分だけどあまりにも大げさでうさんくさすぎる。(私としては結構まじめだが)じゃ、方程式の因数が4つだから2の4乗で16倍はどうだ。これはもともと提案していることでもあるし、現実的にもぎりぎりのラインだ。
もともとタイトルに数字が入るとよいフックになることは、最近のベストセラーを見ると一目瞭然なのだが、そこにあやかってしまうという狙いもある。16という中途半端な数字は10や20といったきっかりしした数字よりも現実味があるし、デジタル時代的な響きもある。よし、これで行こう!といった感じだった。
このやり取りは光文社ペーパーバックスの編集長さんと、担当編集者さん、それにエージェントの鬼塚さんと話し合った内容だ。それも発売1ヶ月前ほど、アマゾンに登場する2週間ほど前だ。(このときまだ原稿が半分くらいで、普通はこういう状態はあり得ないらしい。)

このご時勢、本の売れ方は、タイトルでかなり変わってしまうそうなので、タイトル決めは重要な作業だ。今回の本のタイトルが「勝利の勉強方程式」と「16倍速勉強法」のどちらがよかったかは実際のところ分からないが、私自身、一つ一つが勉強でもある。前に『考告』という本を読んだが、コピーを作ることは言葉をつくること、言葉を考え抜くことであると考えさせられた。タイトル一つで中身そのものの受け止められ方が大きく変わってしまう。「後期高齢者医療制度」なんかがそのマイナスの意味での最たる例かもしれないが、ときに言葉一つに魂を込め、社会を引っくり返してしまうような仕事も生涯に一度はしてみたいものだ。

タイトル秘話からやや脱線したが、コトバにまつわる雑記。

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