パラグアイで人質になっていた、太田さんとパラグアイ人二人が解放されたようです。(CNN記事)
ほんとうによかったです。
パラグアイは僕が大学時代にボランティアで訪れたところでもあります。
首都アスンシオンは治安が悪いと聞いていたので注意して行動しましたが、ボランティアで訪れた村は純粋な人たちばかりで「平和」そのものでした。現地の学校建設に携わりましたが、このときの強烈な体験が、現在の専攻を学ぼうと決意した原体験となったと言ってよいかもしれません。現地の純粋な子供たちと一緒にサッカーをし、学校造りに汗を流したことは今でも忘れられません。
それだけに、今回の事件は非常に残念でした。
都市と地方の格差。それに伴う人口移動や犯罪の問題は授業でも学ぶところですし、アメリカでもしばしば目撃します。中南米になると、そういった問題がさらに深刻だと言えるでしょう。
中南米あるいは途上国で誘拐・強盗が多発しているという事実は、こういう事件がない限り日本人にはあまり知られないですし、身近な所で起きただけに自分にとっても他人事ではありません。
そういった課題、あるいは「危険」を前にして、果たして自分に何ができるのか苦悶します。
自分が「その」立場だったらどういう対処をとるか。犯人に何を話すか。その後も、現地で活動し続けられるか。
いま、父が中米のホンジュラスという国にいます。今回、拉致された太田さんと同じ62歳です。父の身が心配でもあります。
世界にいち早く平和が訪れるように願います。
今自分がここで学んでいること。それは、自分の将来のキャリアのためでもなく、与えられる成績のためでもなく、まさにそのためであるということを、再度胸に刻みたい。