まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

理想の教育?

皆様から様々なご意見を伺えて、大変うれしく思います。
前回記事に対していただいたコメントに対して、本記事で返答させていただきます。

日本語の美しさと言葉に宿る精神や文化。
これは本当に、国家を挙げて守り磨き続けるべきものだと思います。「声を出して読みたい日本語」などで有名な斉藤孝氏が文部科学相になってほしい!と推薦していた藤原氏などは、そのような日本語教育の重要性に対する啓蒙をしていらっしゃいますね。

日常で使われる日本語が、だんだんと崩れおかしくなり、文化自体もそのようになっている姿(にわとりと卵、どちらが先かわ分かりませんが…)を見ると、一国民としてやはり危機感を覚えます。
僕が好きな映画「初恋の来た道」では、山間部中国で40年教師を務めた先生が、美しい文章を声を出して復唱する姿が印象的に描かれています。僕はその姿から「教育の基本」を垣間見ました。

「読み書き計算」を、正しく美しく繰り返すことが初等教育の根幹であると感じます。そしてそれを、人格形成期に美しい日本語で行うこと。
これが、日本に生まれたものとしてのアイデンティティを形成する王道だと感じます。
計算の部分でも、「九九」は日本語が誇る内容だと言えるでしょう。

この基本を全国民が行える前提の上に、さらに国家的世界的エリート・リーダーたる人間には、早い段階で「世界各国の美しい国語」さえも自らのアイデンティティとして包含してほしいです。
例えば、原語ではないですが聖書を英語で音読したり、シェイクスピアでもよいですし。
また、中国古典を漢文でも古典中国語でもよいですし、音読するだとか、そういう複合的でありながら普遍的であるベースを形成できたなら、とてもすばらしいと思います。

あくまで理想論ですが、皆様には理想として聞いていただけたらと思いますし、理想としてもおかしいというご意見があるならお伺いしたいです。

それと蛇足ですが、日本人はもう少し「攻め」に出てもよいと思います。
上の話と矛盾するかもしれませんが、美しくなくとも、正しくなくとも、間違っていても、変な発音でも、表現すること、
そして表現しアクセスしコミュニケーションをとることで吸収すること、そういう作業に貪欲であってよいと思います。
これは英語ができなかったら日本語でやればよいのです。
神学校時代に書道を媒体として、他の宗教者や芸術家とコミュニケーションをとることがありました。表現し切れないものが多かったですが、同時に、普段のコミュニケーション以上のものを得ることもできました。英語も日本語(書道はど素人、字も汚い)も拙い中で、自分が感じること、伝えたいこと、理解したいことを求める姿勢は常に重要です。
求める理想やCompletionというのはあるべきですが、そこに至る道のりはもっと土臭くてもよいかと思います。
実際は、僕もこれが苦手なのですが、海外に出た一日本人として感じたことです。

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