「日本財団13年の日々」シリーズです。
日本財団入会2日目、新人研修期間のブログ記事を転載します。
2007年07月03日
危機をチャンスに
研修二日目。今日の常務の話で印象に残った言葉。
「自分の存在なくして財団が成り立たないと思えるぐらいの意気込み、情熱が必要」
正直、まだまだ日本財団に対して、そこまでのコミットメント、オーナーシップを持つことができていない。「新人」として慣れていく、学んでいくのでやっとだ。職員の顔と名前もほとんど一致しない。
しかし、ここで働く以上、そういう気持ちが自然と湧いてくるぐらい投入していきたい。ほかに、財団の設立経緯、歴史、業界との関係についても聞いた。
正直、日本財団(日本船舶振興会)は外からよく言われない場合も多い。それでも、自分自身が、悩んだ末に日本財団を選んだ理由の一つは、組織改革の努力が感じ取れたからだ。
今日の話で、その感覚が整理された。
平成6年頃、マスコミからの批判と競艇売上げ低下が重なり、非常に困難な時期を迎えた。
が、その頃から改革が始まった。危機をチャンスに変えられることは、人として組織として重要な力だと思う。
近年は小泉内閣が主導した特殊法人改革の渦中にあったが、他の公営競技(競馬、競輪、オートレース)団体よりも、日本財団は明らかに先んじて改革を行っていると思う。これからは、時代・環境の変化や批判に対応する形で進めた改革から、時代を創造していく攻めの改革の段階に進んでいくべきだと思う。自分も、そのような歩みに参画していきたい。
また、業界、パートナー、ステイクホルダーの話も聞き、パートナーとの関係の重要性、お金を稼ぐ人たちの苦労を知ることの大切さに気づかされた。持続的に仕事を発展させていくためには、お互いがWin-Winの関係を築いていかなければならないが、それは自分たちのことだけを考えていては難しいのだと思う。
今日は多くのことを学び、完全に消化しきれたか分からないが、単なる知識として終わらせるのではなく、今後も課題意識を持って積極的に学び、仕事の中でも活かしていけたらと思う。
「自分の存在なくして財団が成り立たないと思えるぐらいの意気込み、情熱が必要。」
新人2日目、そこまでのオーナーシップ、コミットメントを持てていないと正直に綴っている。
12年半の歳月と幾多の経験を経て、その心境はだいぶ変わった。
「時代を創造していく攻めの改革」
未だ道半ば、いや2〜3合目あたりかもしれない。
常に自己変革していかなければ、いつの間にか組織は衰退する。
「時代を創造していく攻めの改革」に対して、自分自身がコミットメントとオーナーシップを持つ。ほかの誰かがやってくれることを待っていてはいけない。変えられるのは自分自身だ。