受動喫煙による年間死者数は国内1.5万人、世界60万人
今日5月31日は世界禁煙デーだ。WHOを中心に禁煙キャンペーンが展開されている。日本国内では、昨日、「受動喫煙が原因の死者数、年間1万5,000人 厚労省調査」という報道がなされ、話題を読んでいた。
受動喫煙が有害であることは一般的にもよく知られているが、改めて年間死者数1万5000人という数字を示されると驚愕の値だ。これは、交通事故の約4100人、殺人事件の被害者数約340人よりも圧倒的に多い。
世界的にみても、タバコが原因での死者数は年間600万人、受動喫煙による死者数は60万人にものぼる。WHOがタバコによる健康被害を食い止めようと躍起になるのには、それなりの根拠があるわけだ。
日本では未だに、子どもと歩いていたり、レストランに入っても、子どもの近くで平気な顔でタバコを吸う人が少なくない。受動喫煙の健康被害に関する知識と意識が低いためだろう。
2020年には東京でオリンピック・パラリンピックを開催するが、開催都市は必ず受動喫煙防止法ないしは条例を制定している。日本も、受動喫煙防止法の制定を急ぐべきだ。また、以前から提言しているように、タバコ税の引き上げをセットで検討し、税収増加分を分煙対策などに投資すべきだ。
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