本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

東京五輪でベビーブーム到来?オリンピックと出生率の関係

2020年のオリンピック、パラリンピック東京開催が決定し、ツイッター上では「五輪までに結婚して子ども産んで、一緒に観に行きたい」という書き込みが急増しているそうだ。そのまとめはコチラ

オリンピックが東京に決まったようで、少しは日本の景気もよくなるのでしょうか?まず消費税あっぷですか( ゚д゚) 七年後、結婚できて子どもとかいたらいいな〜。来週からの週次デート頑張ります(≧∇≦)

祝!東京オリンピック!!
2020年とか、31ながやけど:;(∩´﹏`∩);:
結婚して子どもいますように(笑)

2020年のオリンピックは今の彼と結婚して子どもと三人で観にいきたいです

確かに自分も、子どもたちが2020年に何歳になっているかとっさに計算して、一緒に観に行って感動を共有できる年頃だなあなんて想像したが、まさかオリンピックが子どもを生みたいと思う心理的効果まであるのかと半信半疑ながら驚いた。日本が抱える最も深刻な問題の一つである少子化対策に効く可能性があるのであれば、ぜひこの気流を逃さずに、第三次ベビーブームを到来させたいものだ。

過去の事例を見てみると、1964年の東京オリンピックの翌年には出生率が0・9ポイント増加し、2.14を記録している。この前後も丙午の年の1966年を除いて第二次ベビーブーム(1971〜1974年)まで出生数が上昇し続けている。もちろん、高度経済成長や団塊の世代の出産期と重なったなど様々な要因が考えられるが、オリンピックが何らかの影響を及ぼしたことも否定できない。

また最近では、2008年の北京五輪でも中国でベビーブームが、2012年のロンドン五輪でもイギリスでベビーブームが起きたという。BBCによると、イギリスでは、2011年6月から2012年6月に生まれた赤ちゃんは1972年以来最高の年間81.3万人だった。イギリスはここ10年ほど出生率が上昇しており、2.0近くにまで回復している。もちろん、子育て支援策や移民家庭の高出生率の影響もあるだろうが、それにしても他の欧州各国と比べても高い出生率だ。2012年のオリンピックが影響したと言えなくもない。

オリンピックがベビーブームをもたらすのか、真偽のほどは定かではないし、2020年の日本でそうなるかは誰も分からない。ただ、2020年と言えば、現在の傾向が続けば、東京も含めて日本の全ての都道府県が人口減少を迎えると予測されている年である。高齢者比率も東京で25%、全国で30%になっている。少子高齢化はもはや避けられないだろうが、そのトレンドを緩やかにし、より持続可能な社会にできるかはオリンピックの2020年までの期間にかかっているのかもしれない。「結婚して子どもを生みたい」という普通の夢が実現できるよう、子育て環境の整備と支援にも、ぜひ「オールジャパン」で取り組んでいただきたい。

motoyamakatsuhiro.hateblo.jp
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