引き続きネパール情報です。
ネパールは現在、国王に代わって“Seven Parties”(主要七党)が暫定政権を形成しています。
最大多数が議会派、次に穏健派共産主義とマオイストと呼ばれる共産主義毛沢東主義派が続いています。マオイストはもともと不法活動をしていた過激派なのですが、最近他政党と妥協をし、暫定政権に入ります。閣僚5つのポストをもち、かなりの発言権、影響力をもっています。
240年続いたネパールの王制を廃止するという決定を下したのも、このマオイストの力が強かったようです。
そのマオイストのリーダーを今、プラチャンダ議長がつとめています。
我々はネパールで彼と会うアポをとっていたわけですが、最終的には党内ナンバー3と称される外交委員長のC.P.ガジュレルと会う機会を得ました。
その会見の一部をユーチューブにアップしたのでご覧ください。(映像は私の撮影です。マオイストの本部にビデオカメラを入れるのはかなり緊張しました。)
中身をみると、ギャネンドラ国王とは反対の意見であることは一目瞭然です。国王の映像と合わせてみると、ネパールの混迷状況が分かるかと思います。
会談は1時時間近くに及び、このあとさらにつっこんだ発言もありました。機会があればアップしたいと思います。
ちなみに、国王発言に関する読売の記事を海外メディア、ネパールメディアが紹介したのを受けて、マオイストのリーダーであるプラチャンダ議長が反対コメントをメディアを通して出しました。(Telegraph Nepal記事1、2)
今後の行方はまったく分かりません。ネパールの政治状況は混迷している。それだけが確かです。