芸術の街で名高いボストン。
そのなかでも、よく下調べした観光者や地元の通に、特に人気が高いのがイザベラ美術館。
個人のコレクションを飾った私邸がもとになった美術館です。
試験も終わったので、そこに行こうと出かけたのですが、なかなか見つからない。
よくよく探してみると、それらしき建物があったが、門が閉ざされている。
「もしや!?」と思い、案内を見ると月曜は休館。だったようです・・・
またしても自分のバカさを確認してしまいました。
しかたなく、近くにあるボストン美術館に再度行ってきました。
以前は韓国映画を観てほぼ終わってしまったので、全館回ることができず、ちょうどよかったといえばちょどよかったです。
西洋美術は期待通りで、レンブラント、ミレー、マネ、モネ、ルノアール、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、ゴーギャンと、有名どころが満載でした。
これはゴーギャンですね。ボストン美術館にあると言われる、有名な「我々はどこから来たのか?我々は何者なのか?我々はどこへ行くのか?」はなかったようですが、美術の教科書で見たことがあるような絵が次々と出てきて、素人の僕でも興奮でした。
しかし残念だったのが、日本美術の少なさ。
ボストン美術館は1900年前後のフェノロサ、岡倉天心らの努力で、かなりの日本美術を集めたことで有名なはず。僕もそれを期待していたんですが、今日行ってみたら、本来日本美術を飾っているはずのコーナーに中国美術やアフリカの作品が。他にスペースがないならまだしも、中国、アフリカ作品は別のスペースにもたくさん飾られているにも関わらずです。(一応、日本の作品も浮世絵や刀など豊富であることは確かですが。)
さらに追い討ちはボストン美術館にあると言われていた「日本庭園」を探したところ、なかなか見つからない。スタッフに聞いてようやく見つけたと思ったら、窓越しで上からのぞくだけ、というもの。(時間切れのためか?)
「こんなの誰も見ないだろう!」、とつっこみたくなる存在感の薄さ。。
美しい国、日本。。。かなりピンチです。
こんなとこでまで、日本のプレゼンスの低下を見せつけられるとは思いもしませんでした。
フェノロサのような、誰かよき理解者は現われないものでしょうか。
それよりも、日本人自身が自らの伝統、文化、歴史の価値に気づいていないのが最大の問題かもしれませんが。
そんな危機感を感じたボストン美術館の一コマでした。
話は変わりますが、これは一番気に入った作品です。
勉強は集中力ですね!