今週末は、アイルランド人の祝日“St. Patrick's Day”のお祝いでにぎわっていました。
アイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリックを記念するアイルランドの祝祭日で、アメリカでもアイリッシュたちを中心にお祝いするようです。
今週末は、アイルランドカラーである緑色の服を着た人たちや、スカートをはいた男性(アイルランドの民族衣装)が、街中でかなり目立ちました。
いったい何事だと気になって、ボストン最大のパレードに繰り出してきました。
映画でよく観るスカート(キルト)をはいた男性がみえると思います。ほかにも、警察陸軍海軍の行進、各種学校のブラスバンド、ロボットなどが次々と現われました。
ほとんどがアイルランド系と思われる白人がノリノリで盛り上がってる中、ほぼ唯一のアジア系としてややいづらかったですが、いい経験になりました。
そういえば、マサチューセッツのアイリッシュと言えば、まっさきにジョン・F・ケネディを思い出します。アメリカ歴代大統領のなかで、唯一カトリックでもありますね。
ほかにも、前にDVDで観た、『ミリオンダラーベイビー』も、アイリッシュ・カトリックのクリント・イーストウッド作品で、アイルランド系貧困層の現実とアメリカン・ドリーム、宗教的倫理観における葛藤、「モ・クシュラ」=「私はお前の血」というアイルランド語がキーワードとなる民族的アイデンティティなどを描いていました。
キリスト受刑シーンをリアルに描いて反響を呼んだ『パッション』をつくったメル・ギブソンもアイリッシュ・カトリックですね。
多様な民族で構成される移民国家アメリカを、そういった視点からとらえてみても、少し見えてくるところがあるかもしれません。そんなことを少し考えた今日一日でした。(松本健一氏のイーストウッドと「美しい国」論も参考になるかもしれません。)