「人格教育→陸上日本一」の実績を挙げた記事を以前に書きましたが、
今日は
「人格教育→学力向上」についてです。
茨城県の江戸川取手中高等学校の校長を長い間されてきた高橋鍵弥氏の『江戸取流「学力革命」―人格を磨けば学力は伸びる』を読みました。
創立当時は偏差値30、40台の学校から、
3年目で甲子園出場、
7期生で東大進学、
現在では、 東大十数名、他国立難関大何十名と輩出する有名進学校になってます。
その秘密が人格教育、道徳教育にあると高橋氏は述べています。
挨拶や身だしなみ、言葉遣いなど、至極当然なことを守ることから、規律ややる気、前向きな姿勢が生まれ、それが学力向上にもつながるというのです。その中で「徒歩通学」を薦めるというのも面白いと思いました。
また、高橋氏の独特な教育方法はその道徳の授業にあります。
月に1回ほど、校長自らが論語などを題材とした道徳の話をし、生徒がそれを一字一句清書し、感想を1ページ書いて提出する、というものです。
これは道徳の話の中身を、清書し感想を書くことで何度も読み返し理解することができるだけでなく、集中力や文章力の向上にもつながります。
おもしろいデータが、当時、江戸川取手は東大後期文系の合格者を7名出したようです。
東大後期文系の試験といえば、論述問題ですが、道徳の授業を通して確かな論述力・文章力がついたという裏づけであるとも言えます。
その他に、本の中で印象に残ったのは、
「校長は2000%の夢を抱く、教師は400%の夢を抱く、中等部の生徒は200%、高等部の生徒は100%の夢を抱く」という言葉です。
子供たちに夢を持てという前に、大人たちが、教師たちがその何倍もの夢を本気でもてばいいと。
校長先生と「夢を語る会」や、「生徒の夢は、学校の目標」という発想も素晴らしいと感じました。
僕も2000%の夢を抱く教育者になりたいです。
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高橋鍵弥氏は現在、江戸川取手の校長を辞められていますが、高志学園というエリート養成学校の設立に関わってらっしゃいます。