本山勝寛 SNSフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

GPA(大学時代の成績)の平均とハーバード大学院合格例

アメリカの大学院はほぼ全てが大学学部時代の成績を提出するように求めてきます。
そして、その成績をGPA(何の略でしたっけ?)という計算方法で数値化します。
すなわち、

A(優)=4.0
B(良)=3.0
C(可)=2.0
D(不可)=0

とし、全ての履修科目を平均するわけです。

一般に名門大学院に入るためには、4点満点に限りなく近い3点台を取る必要があると言われています。
例えば、U.S.News2006ランキング雑誌によると、最も優秀な人間が集まるとされるロースクールでは、

1位のYaleが3.79-3.96(25th-75th%)
2位のHarvardが3.73-3.94
3位のStanfordも3.77-3.94
となっています。

すなわち、4人に1人はGPA3.95以上のほぼオールA(20科目中19科目A)ということです。
以下、コロンビアなどトップ10に入るところも、3.45-3.8(25-75%)となっています。

ロースクールに負けない人気を誇るメディカルスクール(医学部)も、同じかそれを上回る数値となっています。

ただ、全ての専攻でそうだというわけではないようで、同じく人気の高いビジネススクールでも
トップのHarvardの合格者GPA平均が3.6、
以下、だいたい3.4〜3.5となっています。
僕の志望する教育大学院のデータは入手できてないんですが、(誰か知ってたら教えてください)
GRE、Verbal(国語)の全体受験者平均点がビジネス専攻志望とほぼ同じ440くらいなので、GPAも同じくらいかな、という予測をしています。
もちろん、ほんとのビジネススクールMBA専攻志望者はGREではなく、GMATを受けますし、トップと全体平均では全く質が異なりますが。

また、大学時代の成績(GPA)は、米大学院入学審査ではかなり重要視されるとも言われています。
ETSが、大学院入学審査の判断基準を、5(非常に重要)から1(まったく判断材料としない)というスケールで様々な専攻分野に対して調査を行ったところ、以下のようになったようです。(アルク『GREテスト完全攻略』から引用)

大学院留学GRE完全攻略

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アルク
  • 発売日: 1995/10
  • メディア: 単行本


3.9 専攻分野のGPA
3.8 推薦状(当該校の教授と知り合いの教授からのもの)
3.7 学部3・4年次のGPA
3.6 GRE Verbal のスコア
3.5 学部時代のGPA
3.0 出願者のアカデミック/キャリアゴール
3.0 推薦状(当該校の教授と知り合いでない教授からのもの)
3.0 出願先のプログラムの教官の知っている出願者
2.9 業績(論文など)
2.9 在籍していた学部のレベル
2.9 エッセー
2.6 職務経験
2.6 GRE Analytical(今はもうなくなって、Analytical Writingになりました)
2.5 大学教員以外からの推薦状

というふうになっています。

すなわち、学部時代のGPA、特に、3.4年時の専攻科目の成績が非常に重要なようです。

僕は、恥ずかしながら、大学時代、そこまで成績に対して注意を払っていませんでした。
もちろん、米大学院留学も考えていなかったし、成績が重要視されることも知りませんでした。
しかも、東大駒場は単位を取れば取るほど(たとえそれがCであっても)、成績評価に加算されるという不思議な評価法があったので、それに従って、1,2年時は、何でもとりまくってました。
(これは進学振り分け「進振り」という2年の2学期にある専攻選択のときに活用されます。)

結果、1,2年時のGPAが普通の計算方法をとると非常に悪いです。
3,4年はそれでも普通の成績で3.49。
あわせると、学部全体のGPAが3.23です。
この数値が、上で紹介したオールAのまぶしいGPAスコアと比較すると絶望的であることが分かります。
しかし、こればっかりは、いくらあがいても変えようがないのであきらめています。
その代わり、今できること、当面はGREのスコアをあげることに集中しています。
GRE Verbal のスコアの重要度3.6が、学部時代のGPA重要度3.5を上回っていることが何よりも救いです。もちろん、アメリカ人と留学生では異なるでしょうが、日本人がVerbalスコアがよければ、それはそれで好印象を与えると信じています。
それから、大学院時のGPAは韓国の1年間が4.0、アメリカでも3.86だったので、それが多少の補完をしてくれるとも期待しています。

個人的にはあまり公開したくないデータですが、読者のみなさんに具体的な有効データとして参考にしてもらえたらと思います。

※この記事は出願前、つまり合格発表前に書いた記事ですが、結果的に第一志望だったハーバード教育大学院に合格できました。学部時代のGPAの低さだけで、決して諦めないでください!

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