僕が20歳の頃。
僕が20歳の頃。
地元に帰省するお金もなく、成人式には参加しなかった。
僕が20歳の頃。
昼飯代がなかったので、友だちとランチもできず、100円のみたらし団子3本をよく噛んで味わった。
僕が20歳の頃。
夜勤のバイトの後にそのまま大学に行っては、授業中に睡眠時間を確保した。
僕が20歳の頃。
大学の授業がつまらなくて、講義は聞かずに哲学の本ばかり読んでいた。
僕が20歳の頃。
官僚も大学教授も大企業も、敷かれたレールを進むのはどこかつまらないと感じていた。
僕が20歳の頃。
初めて南米にボランティアに行って、何か世界のために自分が貢献できることをしたいと思うようになった。
僕が20歳の頃。
何も持たず、何者でもなかった。
僕が20歳の頃。
歴史に名を残す何者かになりたくて、
飢え、乾いていた。