「日本3.0」の時代がやってくる
- 作者: 佐々木紀彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/01/24
- メディア: Kindle版
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NewsPicks編集長の佐々木紀彦さんが『日本3.0』という新著を出されました。佐々木さんは、東洋経済オンラインで編集長をつとめ、PV数を圧倒的に伸ばしたうえで、新興のニューズアプリNewsPicks編集長に転職した注目の編集者・ビジネスパーソンでもあります。
いわく、「日本1.0」は、明治元年(1868年)から敗戦(1945年)に至るまでの日本近代「第1のサイクル」。
「日本2.0」は、敗戦(1945年)から2020年までの日本近代「第2のサイクル」。
この2つのサイクルを経て、2020年を境に、これからやってくるのが「日本3.0」と定義しています。
2020年は、1)東京五輪、2)安倍政権の終わり、3)東京の人口減少、4)団塊世代の引退、という4つの節目をひかえているため、時代的にターニングポイントとなるという理由からです。
70年周期説という歴史観、社会周期理論があり、既成の制度は70年で制度破綻し、新たな革命が起きるといわれることがあります。日本は、明治維新から77年で敗戦を迎えましたが、2020年には敗戦から75年が経過します。明治維新や戦後復興のときのように、「ガラガラポン革命」が起きるのではないか。むしろ、30代の若い世代が、「日本3.0」の革命を起こそうじゃないか、そんな警鐘のメッセージがこめられた本です。
私もこの考え方には共感するところがあります。
日本はこれから急激な人口減少、超少子高齢化という「見えない国家的危機」に直面します。2020年以降は、東京2020オリンピック・パラリンピックという国民的な目標もなくなります。見えない危機のため分かりにくいですが、ある意味、黒船が来航し開国を迫られたときのような、あるいは、戦争に負けて国家制度の大転換を迫られたときのような、未曽有の危機に直面しています。
この危機を革命の好機と変えられるかは、これからの社会を担っていく世代だと思います。
私自身はいま、日本財団パラリンピックサポートセンターで、2020年の東京パラリンピックという絶好の機会をとらえ、インクルーシブな社会の実現を目指して、人々が気づき、学び、行動していく機会をつくっていくために全力で取り組んでいます。
そして、「日本3.0」の時代にふさわしい、「学び3.0」の革命を起こすべく準備をしております。「日本3.0」の時代には、教師中心の「教育の時代」から、学習者中心の「学びの時代」へと、近代工業化社会の既存の教育制度そのもの大転換しなければなりません。大学受験がピークで勉強が終わるのではなく、好奇心をもって一生学び続ける人が生き残り、時代を創っていくようになっていくでしょう。
新しいぶどう酒は、新しい皮袋に入れるものです。
本山勝寛・学びのエバンジェリスト
https://twitter.com/k_motoyama
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