解散総選挙前に読みたいお薦め政治マンガ
安倍首相による衆議院の解散総選挙が現実味を帯びてきた。解散の大義も問われているところだが、解散が総理の専権事項の一つであることを考えると、これも政治のダイナミズムの一つだといえよう。
戦後の政治体制が出来上がってから、こういったことは幾度となくあったわけだが、戦後の政治闘争史と自民党の保守政治の源流をおさえるのにもってこいのお薦めマンガがある。さいとうたかを氏による『劇画大宰相』だ。
名作『小説吉田学校』を、ゴルゴ13でおなじみのさいとうたかを氏がマンガ化した作品だが、ゴルゴ13を読むような、あるいは歴史マンガを読むような感覚で楽しく戦後政治史が学べてしまう。
吉田茂から岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄と一癖も二癖もあった宰相たちの権謀術数と政治理念の交錯は、まさに大河ドラマをみるようだ。私自身は東大生協の本屋で立ち読みして、政治に関心を持つきっかけになった。
新著『最強の独学術』でも、マンガを通して楽しく教養をひろげる独学術を紹介しているが、マンガ『大宰相』は選挙前にシリーズを一気読みしてほしい作品だ。
最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」
- 作者: 本山勝寛,pomodorosa
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/08/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
ほかにもお薦めしたい政治本はたくさんあるが、まずはリアリティがあって、かつ楽しいという観点からこのマンガをお薦めしたい。
<関連記事>