本山勝寛:まなブロ

独学で東大、ハーバード大学院に合格し、国際教育政策修士課程修了。アジア最大級の国際NGOである日本財団で、教育や福祉、NPO支援に携わり世界中を駆け回っています。日本と世界に「学びの革命」を起こすべく、学びのススメを綴ります。 『最強の独学術』https://www.amazon.co.jp/dp/447979610X/

これも学習マンガだ!+50作品を発表

昨年、日本財団の「これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト」で、新しい世界の発見や学びにつながるエンタメマンガ100作品を発表し、話題を呼んだ。ネット上で多くのコメントが寄せられただけでなく、全国の学校図書館や市民図書館、書店からもポスターの依頼が多数寄せられ、各地でフェアが展開されている。選出された100作品の選者コメントなどがまとめられた本も文藝春秋から書籍化された。

学べるマンガ100冊

学べるマンガ100冊

先日、このプロジェクトの第二弾として、「これも学習マンガだ!」の追加50作品が新たに発表された。 「聖☆おにいさん」、「ガラスの仮面」 、「コウノドリ」 、「バクマン。」、「鈴木先生」、「釣りキチ三平」など新旧のバラエテイに富んだ作品が選ばれた。私も選書委員として参加し、いくつか選書作品に推薦文を寄せさせていただいた。

今回選ばれた作品のなかで、特に私のお薦めは『マウス』だ。これも学習マンガだ!のサイトに寄せた推薦コメントは以下の通り。

ナチスの弾圧・虐殺を生きのびたユダヤ人の父親の人生を回想する海外マンガ家による作品。ホロコーストは人類史上最も悲惨な出来事であり、人間が人間を考えていくうえで、直視しなければならない歴史だ。その重たいテーマを、息子が父から聞き出すという視点で、愛の物語や人間味溢れるストーリも織り交ぜられ、リアリティをもって描き出されている。ユダヤ人はネズミ、ドイツ人はネコ、ポーランド人はブタを擬人化させ、ネコのドイツ人から命懸けで逃げ隠れるネズミのユダヤ人たちの姿が印象的だ。マンガだからこそできる手法で、目を背けてしまいたい歴史に光を当ててくれる。ピューリッツァー特別賞も受賞し、世界的にも高い評価を受けた作品だ。

マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

残念ながら、昔の海外作品ということもあって、現在絶版のようで、オンラインサイトからは中古しか購入できない。今回の「これも学習マンガだ!」選出を機に、ぜひ再販いただくか、電子書籍化を期待したい。アウシュビッツの現実をマンガだからこそ表現できた秀作で、世代を超えて読み継がれてほしい。

ほかにも様々な学びにつながるおもしろいマンガが選ばれているので、「これも学習マンガだ!」のサイトを参照いただきながら、ぜひ手にとって読んでみていただきたい。

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