まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

「渋谷のラジオ」とコミュニテイFMの可能性

今年4月、渋谷に新しいコミュニテイFM局「渋谷のラジオ」が開局し、放送を開始している。コミュニテイFMとは、放送が地域に限定されたラジオ放送で、市民参加型で地域密着の情報を伝え、災害時には臨時災害放送としての防災の役割も持つとして、その意義と役割が注目されている。現在、全国では250以上のコミュニテイFMが放送されている。

東日本大震災のときには、被災地において、既存のコミュニテイFMから新たに開局したものも含めて20以上の臨時災害放送局が開局、放送を行った。私も被災地を周り、日本財団の臨時災害放送への支援策立ち上げとラジオの寄贈に奔走したことがある。地域に密着した復興への細やかな情報を届けるラジオ放送が、人々の生活に役立ち、希望を与えていることを目の当たりにした。

熊本大地震でも、熊本のコミュニテイFMなどが臨時災害放送を開始し、長引く避難所生活や車中泊を余儀なくされている方々に、必要な生活情報などを届けている。『被災地でラジオの底力「人の声、情報に触れると安心」 熊本で4局が放送始める』など産経新聞が報じている。

そんなコミュニテイFMが、若者の街、情報の発信地でもある渋谷にも誕生したわけだ。私は渋谷区民でもあるので、地元民としてもうれしい取り組みだ。代表をクリエイティブディレクターとして著名な箭内道彦さんが担い、アーティストから渋谷区民まで多くの方々が自発的にラジオつくりに関わっているという。箭内さんは、「震災がきっかけで、人と人がつながったり助け合ったりすることって、困難を乗り越えていくときの大きな力になるということを実感し、それが渋谷にも必要だと思った」とその設立の意図を語っている。(ダイヤモンドオンライン記事

そんな「渋谷のラジオ」に、先日5月14日夜、私も出演させていただいた。平井理央さんが「マネージャー」としてパーソナリティーをつとめる番組「渋谷の体育会」という番組だ。毎週、健常者アスリートとパラアスリートの2名が出演し、平井さんの司会でトークをするレギュラー番組だ。古田敦也さんが出演したり、水泳のオリンピア伊藤華英さんとパラリンピアン秋山里奈さんが対談したりと、おもしろい組み合わせで毎週放送されている。

日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)としてもキャスティングなどに協力しており、今回はその経緯から声をかけていただいた。シドニーパラリンピック車椅子バスケットボール日本代表キャプテンの根木慎志さんとの出演で、パラサポ創設の想いや、全国の小中高校で展開しているパラスポーツ体験型授業「あすチャレ!スクール」の話などをさせていただいた。平井さんの司会力とラジオならでは雰囲気もあり、想いの部分やちよっとした裏話を話しやすいメディアだと感じた。

渋谷のラジオは渋谷区以外でも、専用アプリがダウンロード可能なので、毎週土曜日夜7時から「渋谷の体育会」をぜひ聴いてみていただきたい。そして、渋谷のラジオをはじめとして、コミュニテイFMが、様々なかたちで人と人とのつながりを促し、地域のコミュニティを活性化させていくことを期待したい。

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