本山勝寛:まなブロ

独学で東大、ハーバード大学院に合格し、国際教育政策修士課程修了。アジア最大級の国際NGOである日本財団で、教育や福祉、NPO支援に携わり世界中を駆け回っています。日本と世界に「学びの革命」を起こすべく、学びのススメを綴ります。 『最強の独学術』https://www.amazon.co.jp/dp/447979610X/

もう「育休」の名称を変えたほうがよいのでは

男性国会議員育児休業「育休」の取得に関する賛否が議論になっている。私は、男性が育児の責任を共有し、仕事も家庭も大切にすることは重要なことであり、国会議員が自らそのロールモデルになっていくという観点から、今回の件については賛成だ。その点の議論については既に出尽くしているようなので、今回は一点だけ提案をしたい。「育休」という名称を変更することだ。

育児休業、略して育休は、育児のために仕事を一時的に休業するので、そういった呼称なわけだが、実際には職場から離れていたとしても、決して本人は「休んで」いるわけではない。 0歳児の育児は24時間休日のない深刻かつ重要な仕事だ。社会的にも未来の納税者、社会の一員を育てるという公共性がある。以前に指摘したが、0歳児の育児休業一年間を価値換算すると1200万円とも推計される。

にもかかわらず、育休、育児休業という名称が、いかにも「優雅に休んで」いるという印象を与えてしまっている。民主党政権少子化対策担当大臣を務めた蓮舫議員は以下のツイートを発信している。

「もう一度、言う。マタハラ、制度があっても育休すらとれない現実もある。国会議員のすべき仕事は二人揃って給与全額保証の育休を優雅に取ることではなく、現実に向き合っている人たちを法改正で守ること、だ。この二人の考えを私は全く理解できない」

「育休を優雅に取る」、「取れない人もいるんだからお前も取るな」という考え自体がマタハラやパタハラを生んできたのではないだろうか。それも、育休取得者は「優雅に休んでいる」という間違ったイメージがつきまとうからではないだろうか。

名称変更なんてくだらない話ではあるが、意外にも世の中は名前一つでイメージが変わることもある。イクメンもしかりだ。だとすれば「育休」という名称を変え、より社会的な意味合いをこめた名前をつけてはどうだろう。たとえば、ネット上でもあがっていたが、育児業に務めているので「育務」という呼び方にするなどだ。正式名称も育児休業ではなく、「次世代育成任務専業期間」とか、より公共性の高い名称も考えられる。

冗談のような話だが、日本人にはそのくらいしたほうが効果的なように思えてきた。皆さんはどんな呼び方がよいと思いますか?

関連記事
育休の価値換算は1200万円以上?
3回目の育休前に「男の育休キャズム越え」策を考えてみた

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中 (文春文庫)

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中 (文春文庫)