本山勝寛:まなブロ

独学で東大、ハーバード大学院に合格し、国際教育政策修士課程修了。アジア最大級の国際NGOである日本財団で、教育や福祉、NPO支援に携わり世界中を駆け回っています。日本と世界に「学びの革命」を起こすべく、学びのススメを綴ります。 『最強の独学術』https://www.amazon.co.jp/dp/447979610X/

ハロウィンに読みたい『ママがおばけになっちゃった』

昨日はハロウィンでしたね。渋谷では仮装した大人の群衆でカオス状態、警察を殴って逮捕者が出たり、大量のゴミが巻き散らかされたりだったようです。一方で、今日は朝からそのゴミ拾いをする若者のボランティアもおり、まさに日本の縮図の様相です。

ハロウィンといえば、おばけ。日本ではおばけといえば、私の世代では「オバケのQ太郎」か「ゲゲゲの鬼太郎」、今は「妖怪ウォッチ」ですが、最近は『ママがおばけになっちゃった』という絵本が子育て世代の間で流行っています。

ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本)

ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本)

とくダネをはじめテレビでも紹介され、Amazonでも一時期他の書籍を押しのけて総合ランキング1位になり、24万部のベストセラーだとか。うちでもおばあちゃんがテレビで紹介されているのを観て買ってきて、私も読み聞かせております。

内容は、ママが交通事故で死んでしまっておばけになっちゃった、そほおばけのママと残された4歳の息子のやり取りを描いた絵本です。テーマとしては重いはずなのですが、あたたかいタッチの絵と笑いが取り入れられていて、笑って泣ける作品になっています。特に親が読んでいて泣けてしまいます。

おそらく、これだけ売れているのも、親が自分の心を代弁してくれていると感じているからではないでしょうか。一部ネット上では、「親が死んだら大変なんだから、親の大切さを知りなさい」という親のエゴを子どもに押しつけているといった批判もなくはないようですが、親が改めて子どもへの愛おしさを感じ、その親の気持ちを子どもがなんとなく感じ取る、というプロセスが読み聞かせのなかで行われているのではないでしょうか。

死を見つめることは、生を真剣に見つめること。私は12のときに母が他界し、おばけになっちゃったとき、はじめて本当の意味で人生ってなんだろうって考えるようになりました。最近は、本当に母がいいおばけになって現れているような気がします。子どもたちのママである妻がいきなりおばけになっちゃうなんて考えたくもないですが、だからこそ今を大切にしたいと思えるのかもしれません。

渋谷の狂騒と関係があるのかは分かりませんが、おばけさんも自分の声を聞いてほしいのかもしれませんね。

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