本山勝寛:まなブロ

独学で東大、ハーバード大学院に合格し、国際教育政策修士課程修了。アジア最大級の国際NGOである日本財団で、教育や福祉、NPO支援に携わり世界中を駆け回っています。日本と世界に「学びの革命」を起こすべく、学びのススメを綴ります。 『最強の独学術』https://www.amazon.co.jp/dp/447979610X/

シルバーウィークに三世代同居を考える

シルバーウィークが終わった。敬老の日には、80歳以上人口が初めて1000万人を超え、65歳以上の高齢者人口も3384万人、26.7%と過去最高を記録したというニュースが流れていた。日本はこれからさらに超少子高齢化社会に突入していく。

内閣府によると、65歳以上の高齢者のいる世帯は増え続けており、2011年現在、世帯数は1,942万世帯であり、全世帯(4,668万世帯)の41.6%を占める。三世代世帯は減少傾向である一方、夫婦のみの世帯は増加傾向にある。2011年現在、夫婦のみ世帯が一番多く3割を占め、一人暮らしの高齢者世帯も24.2%と増え続けている。

三世代同居はこれまで減少傾向にあったが、近年は子どもの世話や家事を祖父母が手伝ってくれることの役割が見直され、注目されつつある。子どもの面倒をよくみる祖父を、イクメンならぬ「イクジイ」と呼ぶことも定着してきた。周囲でも祖父母と思われる人が、小さい子と遊んでる姿をよく見るようになった。

三世代同居世帯の割合は全世帯に対して15%。人数の割合(2010年)でみてもほぼ同じ割合で、東京に限ると5.21%とごくわずかだ。一方で、都道府県別でみると、1位の山形県が38.02%、2位の福井県が31.91%と3割を超えている。地方ではまだまだ三世代同居の割合が高いところもある。特に福井は出生率と女性の就業率も高く、祖父母に子どもを預けやすいことで、子どもを生み育てながらも、女性が働きやすい環境にあるということで、福井モデルとして注目されている。

私の家も義父母が一緒に暮らす三世代同居だ。義父母が子どもと一緒に遊んでくれたり、私が出張の間、家事や育児を助けてくれることで大変助かってる。子どもにとっても、ジィジ、バァバは親とはまた違った特別な存在のようで、遊び方や接し方が異なる分、立体的な人間関係が形成され、よい影響を与えてもらっているように思う。いわゆる「高齢者」である同居の父母にとっても、身体的には大変かもしれないが、孫と一緒に暮らせることは大きな喜びになっているようだ。三代が共に暮らすのは、世代を超えて共に支え合い、共に学び合う学び舎でもある。

東京で三世代が同居するのは簡単ではないが、最近では近居のケースも増えている。環境が許されるならば、検討してみてもよいのではないだろうか。三世代同居は、少子高齢化社会を生き抜く一つの解のようにも思える。

関連記事
サザエさんと少子化、子育てと三世代同居を考える
安倍首相の語る第三子支援が的外れではない理由

親子2世代でつくる3世代同居の家―これからのトレンドは大家族

親子2世代でつくる3世代同居の家―これからのトレンドは大家族