まなブロ by 本山勝寛

「学びのエバンジェリスト」本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

読書感想文の課題図書にマンガがあったら楽しくないですか?

先日、宿題代行サービスについての記事を書いたが、夏休みの宿題といえばやはり読書感想文だ。全国の小中学生諸君も悩んでいるところだろう。

私の小1の息子は課題図書である「エルマーの冒険」を読んで、感想文ではないが、読書感想画を描いた。小1では感想文を書くのは難しいが、絵は喜んで描いていた。本も意外に読めていたようで、シリーズ3巻を読破して、今はファーブル昆虫記を読んでいる。

エルマーのぼうけんセット (世界傑作童話シリーズ)

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私自身は子どもの頃、読書が嫌いで、いつも前書きとあとがきだけ読んで、適当に感想文を書いて済ませていた。私と同じように、読書感想文に苦しんでいる子どもは結構多いのではないだろうか。高校生の半数以上は月に一度も本を読まないそうだ。

今でこそ私は本の虫で、大学時代は4年間で千冊以上、今も年間150冊は読んでいる。本が嫌いだった私が本が好きになり、読めるようになったのは、実はマンガがきっかけだった。高校1年生のときに、武田鉄矢原作のマンガ『おーい竜馬』を読んで坂本龍馬と幕末に非常に関心が高まり、その勢いで図書館で司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』を見つけ、貪るように読んだ。長編を初めて読破したことの達成感と、本を読むことで得られる興奮と楽しさを知り、以降、本好きの道を突き進んだ。

竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫)

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私の場合、たまたまマンガから小説にというパターンで、本の魅力を知ることができたが、実は学校教育の現場でもこの方法は有効だと思われる。

たとえば、読書感想文の課題図書に、学びにつながるようなマンガ作品も対象とする。マンガであれば、喜んで読む学生も多いだろう。『お〜い竜馬』のような歴史マンガだけでなく、たとえば、先日紹介した原爆体験マンガ『夕凪の街 桜の国』など、学びにつながるマンガの名著は数多い。そして、マンガ読書感想文の次には、冬休みや春休みに、あるいは学期中に、関連するテーマの本を選んで読書感想文を書く。マンガで関心が高まった状態で読めば、前提知識がない状態で読むより、ずっと効果が高いはずだ。

学びにつながるマンガ作品は、拙著『マンガ勉強法』でも紹介したが、他にも様々なテーマでたくさんある。教育現場の方々や、子どもに読書の魅力を知ってほしい父兄は、試してみていかがだろうか。

頭がよくなる! マンガ勉強法 (ソフトバンク文庫)

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