まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

世界の4人に1人は英語が使え、その大半がネイティブではない

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この1ヶ月で立て続けに2回インドを訪問し、インド英語の洗礼を浴びている。私の仕事はインド全土から集まる草の根レベルの方々とのやり取りが多いので、ヒンディー語テルグ語タミル語といったローカル言語が飛び交い理解不能なのだが、そんななか英語で話をしてくれると、なんともいえない安心感を覚える。はっきり言って、強い訛りでマシンガンのように話し続けるインド英語(Inglish)は苦手なのだが、それでも全く分からない現地語と比べるとはるかに理解しやすい。やはり英語は世界共通語なのだと感じる。

世界にはどのくらい英語を使う人がいるのだろう。なんと、約17.5億人もいるという。人口70億人のうち、4人に1人が英語を使うことになる。さらに、そのうちいわゆるネイティブ・スピーカーは約3.9億人だ。残りの約13.6億人は非ネイティブ、つまり第2言語、あるいは第3言語として英語を使う人たちなのである。英語人口の8割近くが非ネイティブ・スピーカーなのだ。

私たちは「英語ができる」というと、ネイティブ・スピーカーのように、よどみなくペラペラと美しい(と勝手に思っている)発音でしゃべる姿をイメージしがちだ。しかし、英語が使える人の大半は、それぞれ独自の訛で、文法の間違いもさほど気にせず英語を使用しているのである。

世界がもし100人の村だったら』という本が一時流行ったが、そこにはこう記されている。

世界がもし100人の村だったら・・・
70人は文字が読めません。・・・
1人(そう、たった1人)は大学の教育を受け・・・」

世界がもし100人の村だったら

世界がもし100人の村だったら

世界がもし100人の村だったら、文字が読めるのは30人、大学教育を受けられるのは1人しかいないが、英語を使う人は25人もいるのである。つまり、世界的にみれば、英語を使用するということは、大学を卒業するよりもずっと容易で、その機会に恵まれやすいということであり、文字が読めることと同じくらいの割合で可能なレベルのことなのである。

この統計比較自体はやや単純化し過ぎなところもあるが、いずれにせよ、英語は世界で最も使用されている言語であり、決して特別な人しかできるようになれないものではない、ごく普通な人が学習可能な言語なのである。そして、必ずしもネイティブとして完璧な英語を使いこなしているわけではなく、第2言語として多少の間違いがあっても使用しているのである。

私は、日本人が英語をいつまでも使えない理由の一つは、ネイティブのような完璧な英語でなければ恥ずかしいという気持ちから、必要以上に苦手意識を持ち、実際に使うことを臆しているからだと思う。

それよりも、世界の大半は文法も間違えながら、独特の訛りで当たり前のように話してるんだから、自分だってあんまり細かいことは気にせずにどんどん使っていこう、と思うようにしたほうがずっとよい。世界中を回り、いろんな種類の英語に触れていると、そんな風に強く思う。

世界の4人に1人は英語を使う。それは大学を出るよりもはるかに多い割合だ。日本人の2人に1人は大学を卒業しているのだから、4人に1人といわず、日本人の半分は英語が使えても決しておかしくないはずだ。問題は、英語に対する特別意識と苦手意識である。多少テキトーでもいい。文法とか発音とか、そんな細かいことを気にし過ぎるより、世界の4分の1、17億人の同じようにテキトーな人たちとつながろう。まずはそう思い込むことから英語学習はスタートするのではかなろうか。

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